・ 今よりも日本国内のオーディオ市場が華やかであった頃、特にアンプ製品の分野で、際立って高い評価と人気を獲得していた、サンスイの、この音だけでなく、漆塗りとされる前面パネルや下段に並ぶ金属製のノブ類、均整の取れた形、見た目も端正で本当に美しいこのアンプが大変に好きで、ついつい3台保有してきておりました。
https://audio-heritage.jp/SANSUI/amp/au-alpha907i.html
〇サンスイアンプのコレクションが20台以上あった為、このアンプも、常時スピーカー等に接続して使用を続けてきていたわけではありませんが、今回の出品にあたり、本年3月に、電源オンの後、正常に作動状態に入り、パワーアンプダイレクトバランスケーブル入力端子、および、同ノーマル(ライン)入力端子から信号を入力し、スピーカーAおよびスピーカーB出力から正常に音が出ることを確認しております。その確認は、3日間に亘り、3時間程度ずつ、通常使用する音量で音楽を流し続けて確認しております。歪等含め、特に気になる異常もないように思われますが、但し、専門的な機器を使用して何らかの測定を行ったわけではありませんので、その点は御了承をお願いいたします。
〇当方で所有してきたサンスイ製アンプは、故障等の経験はありませんでしたが、新品入手・中古入手を問わず、最後は2013年頃~たしか2018年頃にかけて、全て一度は点検整備を行っていただいております。
整備依頼時に故障があった機種は1台だけだったと記憶しておりますが、全てについて、定期点検の意味からも、必要とされる部品交換と調整等も行っていただきました。アクアオーディオラボさんにお願いした1機種を除き、他は全て山水サービス代行さんか、元サンスイ技術者でいらした方にお願いしておりました。本機は、サンスイサービス代行さんにお願いいたしました。
〇一切の改造等は行っておりません。
〇ペットや喫煙者も全くおらず、湿度も一定程度管理された部屋で使用・保管をしてまいりました。
【本機の状態】
・ 転居に伴う移動等もありましたし、画像でご覧いただけるように、漆塗りとされる前面上部パネルに、光の当たり方等によってわかるスレ傷や小傷(前面メインボリュームノブ付近、サイドの金属製化粧部品部分等)がありますが、年数からすれば美品の類いではないかと感じております。最近YouTubeで目にしたように、もしかしたら適切な微粒子コンパウンド等を用いれば消えるのかもしれませんが、特に処置はしておりません。細かいことですが、こうした世代のサンスイ製アンプでは、電源ボタンの「POWER」の文字が薄れているとか、消えてしまっているものもありますが、本機は、画像の様に文字も残っています。
但し、小傷もありますし、状態等につきましては、当方の見落としや、個々人間で評価や要求水準の差異もあることと思われますので、全て画像から御判断いただき、新品と全く同等のものをお探しである場合は、御入札をお控えください。
・ 全てのランプが正常に点灯します。
・ 2015年前後頃だったように思われますが、サンスイサービス代行の社長さんに、「これは中がすごくいい状態ですねー。サンスイのアンプは、整備できれば、ずーっといい音がしますから、これからもずーっと長く楽しんでください。」と言われたことを今もよく憶えております。
その音については、前述のサンスイサービス代行の社長さんも、「α907i は、ほんとにスカーッとした、いい音がするんです。」「ちゃんと維持されてて整備されたら、またスカーッとしたいい音がまたしますよ。」と仰っておられたのが思い起こされますが、私も音に関して、社長さんの仰ることが良く理解できると思いました。
・ 同時期の製品として、AU-α907i MOS LIMITEDにばかり高い関心が注がれるように思われますし、当方も同機を3台所有しておりましたが、それに先立って、デジタル音源時代の幕開けと共に、サンスイが、「新しい時代に向けて新しい世代のより良い音を」と、おそらくは熱い情熱と、技術やファンに対する誠実さと共に送り出した本機の、今も時代を超えて端正な美しさで目を楽しませてくれるその外観と、おそらく今も素晴らしいその音を、大切にお使いいただける何方かにお譲りできて、末永くお楽しみいただければ幸いです。