日本におけるインドネシアの文化&情報発信基地を目指す『インドネシア文化宮(GBI)』では、1999年の『画家ハルディ展』、2000年の『画家ダルマジ展』に次いで、「インドネシア画家個展シリース」の第三弾として『画家クリヨノ展』を2001年6月23日(土)~7月31日(火)開催しました。クリヨノ氏は、バリ島の女性をテーマに、油、アクリル、木炭、ペンシルなどのメディアを用いて、積極的な創作活動を行っている、国内外で有名な画家です。特に、一気に描いたボディーライン、そして眩しいまでのトロピカルな色使いが絶賛されています。これまでに、国内ではバリ島、ジャカルタ、スラバヤなどで個展を開催、海外では、バンコク、クアラルンプール、香港などで実施しました。そして、ついに東京で初の個展が開かれることになったのです。日本での初個展を記念して、展示作品の数点をオークションでも紹介・販売することになりました。写真の作品は『Blue Back Groun』。2001年の作品で、サイズは25 X 18cm(絵画部分)。水彩&カラーペンシル。ガラス付き額装。
【クリヨノ氏のプロフィール】(一番下の写真は、個展初日のクリヨノ氏。東京で)
Krijono。1951年7月11日、ジャカルタ生まれ。父のハリス氏は、1970年代初頭ジャカルタにHarris Art Galleryを所有、インドネシアの絵画コレクターの草分け的存在。母のシティさんは、中部ジャワのプカロンガンのバティック製造元が実家。1970年、ジョグジャカルタのASRI(インドネシア芸術学院)の聴講生に。1971年、首都ジャカルタで初のバティック作品の個展。1973年、来日。東京の千駄ヶ谷に住み、和服の絵柄と構図をバティック生地に応用するための研究。その後、ベルギー、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリアなどでバティック作品展示会を開催。1976年に帰国、暫くアートの世界から離れ、中古車の販売や唐辛子の栽培など多種多様な職業を経験。1982年、絵画の世界へ足を踏み入れ、ジャカルタで初の個展を開催するも、売れ行きは最悪。1983-85年、バリ島で知り合った日本女性に誘われて来日、福岡市で“同棲生活”。1989年よりバリ島へ移動。バリ島へ移ったことがきっかけで、画風に“クリヨノの世界”が出現。1991年にバリ島のウブッドで開いた個展で注目を浴び始める。以降、今日まで、“バリ女性画のクリヨノ”、“木炭画のクリヨノ”、“ペンシル画のクリヨノ”などのマスコミ評と共に、名声を高め、国内外で個展を実施。1994年に結婚したイラワティさんとの間に一女(シティ・マイダリン)。
インドネシア文化宮GBI=Graha Budaya Indonesia)は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。
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