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★商品説明★ | 鮎川哲也著 「朱の絶筆」 講談社文庫 1994年 6月 文庫初版 定価 641円+税 448頁 |
★著者略歴★ | 満州国生まれ。上級学校入学のため一時帰国したが、療養のため満州に戻り、その間に「ペトロフ事件」を執筆。その後戦争で原稿を亡くすが、1950年雑誌「宝石」に書き直して掲載される。その後本格推理の第1人者としての地位を築く。時刻表を使ったアリバイトリックとしての鬼貫警部シリーズ。密室をメインにした星影隆三シリーズがメインになる。 |
★作品内容★ | 解説にあるように、著者は短編などを加筆修正した作品が多くある。これもその作品の一つだが、著者の傑作の一つに数えられる。鬼貫警部のアリバイトリック、名探偵星影による密室殺人に大きく色分けされるが、これは星影シリーズの1作。 第1章では、容疑者である7人の人物のプロフィールがA~Gまで語られる。そして第2章、傲慢な流行作家の別荘に彼らが集まり、その流行作家が殺される。動機はほとんどの者が持っている。後はそのチャンスとアリバイ。動機はあるが明確なチャンスがない。そして警察が呼ばれるのだが、その夜に第2の殺人。殺害のひもは第一の物と同じロープ。そして第3、第4の殺人が起こる。警察官の目の前で起こる連続殺人。 ここで名探偵が呼ばれるが、結局は電話での解決篇だけになっている。当時(1970年代)としては斬新だったのかもしれないが、いま読み返してみるとトリックなども古臭いし、警察捜査などもいい加減だ。でもこれがそのころの最先端だったのかもしれない。 |
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