商品は、2013年にF-TOYS(エフトイズ コンフェクト)から発売された『1/2000 艦船キットコレクションvol.5 レイテ沖~1944』から『01.戦艦 大和 B type(洋上Ver.)』になります。
フルハルバージョンと木甲板の色が異なり、暗い色で塗装してあります。
捷一号作戦(レイテ沖海戦)の時、夜間に移動し、夜明けと同時にレイテ湾に突入! という作戦計画だったので、甲板は黒く塗ってあったという資料があります。なので洋上バージョンの方は、甲板が黒く塗ってあるのだと思います。
この模型は1944年10月のレイテ沖海戦時の戦艦大和を再現してあります。
大和は3回改装しますが、1回目が1943年5月の改装で、電探(レーダー)を装備します。
2回目が1944年2月の改装で、この時に艦橋横の2番と3番の副砲を撤去、高角砲を増設します。
3回目は1944年11月~1945年1月の修理&改装で、対空機銃を大量に装備。最終時の機銃をたくさん装備した大和になります(主砲の上にも機銃座が作られる)。
レイテ沖海戦時の大和は、2回目の改装後なので、2番と3番の副砲は無くなってますが、対空機銃はそんなに装備されてません。
◆趣味の戦艦大和
戦艦大和は、世界最大最強の戦艦で、46cm砲を3連装3基9門搭載した最強の戦艦になります。
46cm砲を搭載した戦艦は大和級(大和と武蔵)しか居ない為、火力で大和に勝てる艦は存在しません。
ワシントン条約により、日本の戦艦保有量はアメリカの60%に制限されました。
仮にアメリカが10隻の戦艦を建造したら、日本は6隻しか建造できない事になり、1対1で相打ちに持ち込んでもアメリカには4隻の戦艦が残り、必ず戦争に負けるとゆー!
そこで、条約明け直後に完成するタイミングで、世界最大最強の46cm砲を搭載した無敵の戦艦を作り、来るべきアメリカとの戦いに備えたのです。
アメリカの軍艦はパナマ運河を通って大西洋と太平洋を行き来する為、最大で40cm砲搭載艦しか建造しないと予想されてました(予想は当たった)。
敵が40cm砲艦ならば、大和の46cm砲でアウトレンジから沈める事が可能。しかも対46cm砲防御なので、敵艦の砲撃では沈まない。
沈まない戦艦を持って敵艦隊を殲滅する。
これが大和の存在意義。
こうして戦艦大和が建造されたのですが、いくら大和が無敵と言っても、アメリカの方が戦艦の数が多く、広い太平洋に分散されては1隻ではどうにも対処できません。
そこで戦艦の絶対数不足を補う為に、日本は航空戦力を充実させます。
そして真珠湾攻撃(この時点で、まだ大和は未完成)。日本は空母を集中運用してハワイを急襲、アメリカ太平洋艦隊を全滅させます。
同時にシンガポールに進出して来たイギリス東洋艦隊の戦艦プリンス・オブ・ウェールズとレパルスに対して陸攻(一式陸攻と96式陸攻)の部隊を差し向け、航空攻撃でイギリス最新鋭の戦艦を沈めてしまいます。
これにより、航空攻撃の優位性に気づいたアメリカは、大和にぶつける目的で発注されたモンタナ級戦艦5隻の建造を中止。空母の量産に入ります。
そして戦艦大和は完成するのですが、割と何ら活躍する事もなく、沖縄特攻を行い、航空攻撃で沈められてしまいます。
戦艦VS戦艦では、最強と思われるのですが、でもそれが分かってて、敵(アメリカ)も艦隊決戦を挑んでくるはずがないので、敵が戦ってくれなかったとゆー・・・。
大西洋では、割と戦艦同士戦ったのですが、太平洋では戦艦同士が戦わなかったからなあ・・・。
1/2000で全長は約13cm。
パーツは完全塗装済みで、艦底部と甲板を合体させて、艦橋構造物の組立、主砲・副砲の差し込み、カタパルトと艦載機用クレーンの差し込みです。
パーツ点数が20個ぐらいなので、プラモデルと呼ぶほどのものでもないと思います。
ただ、1/2000でパーツが小さいのでランナーから切り離す時にはアートナイフを使った方が良いと思います(特にマストが折れそうで恐い。折れたら瞬着でくっつけましょう)。
甲板や艦橋構造物などもこのサイズなのに出来も良く、モールドも精細に入ってます。
1/2000の零式水偵が付属するので、零式水偵はカタパルトに乗っけます。
写真の1枚目は、ブリスターと箱とリーフレット
写真の2枚目は、組立見本。
写真の3枚目は、リーフレット。
写真の4枚目は、箱の裏面の印刷面の剥がれ部分。