SACD リカルド・オドノポゾフ エドゥアルド・ムラツェク シューベルト: 華麗なるロンド、ヴァイオリン・ソナタ、幻想曲
SACD/CDハイブリッド仕様 高音質SACD-Hybrid 0303046BC
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メイン
ヴァイオリン: リカルド・オドノポゾフ
ピアノ: エドゥアルド・ムラツェク
その他
作曲: フランツ・シューベルト
ウィーン・フィルのコンマスも務めたオドノポゾフがドレスデン楽旅の際にETERNAに残した貴重音源。ルカ教会における優秀録音。世界初SACD化!アナログ領域でのみマスタリングを行いダイレクトでDSD化!本国のETERNAオリジナル・アナログテープ最新復刻企画。SACDハイブリッド化第28弾
ウィーンの弦楽器演奏の神髄を記録した貴重な名盤が日本初登場します。ブエノスアイレスでロシア系移民の子として生まれたリカルド・オドノポゾフ(1914~2004)は、幼少期から卓越した才能を示し、ベルリン高等音楽院に留学してルドルフ・デマン、カール・フレッシュに師事。18歳でウィーン国際コンクールに優勝すると、ウィーン・フィル首席指揮者(ウィーン・フィルは1933年まで首席指揮者制を敷いていた)のクレメンス・クラウスの目に留まり、無試験でウィーン・フィルのコンサートマスターに抜擢されました。フェリックス・ワインガルトナー、ブルーノ・ワルター、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーといった大指揮者たちの信頼も篤く、ソリストとしても活躍。1937年イザイ・コンクールでダヴィド・オイストラフをおびやかす2位に入賞。ソリストとして多忙となりウィーン・フィルを退団。大戦中はアメリカを拠点に活動し、56年からはウィーン音楽大学の教授を務めながらソロ活動を行いました。
このSACDハイブリッド盤は71年7月、ウィーンのピアニスト、エドゥアルド・ムラツェク(1929~2001)とのドレスデン楽旅の際に東ドイツのエテルナ・レーベルに録音したもの。彼は60、62、70年とドレスデン・フィルに出演しており、71年4月にもマズア指揮でバルトークの第2番を演奏するなど、ドレスデンでは既にお馴染みの存在でした。このシューベルトは「華麗なるロンド」導入部分から大芸術家ならではの凜とした気品の中で、艶やかで多彩な音色、滑らかな技巧、絶妙なイントネーションが、音楽の内容を深く描き出してゆくのが素晴らしく、その後も作曲者の死生観をそのまま映したような3曲の名作の本質を突いた名演奏を展開しています。数々の伝説的名盤を生んだ、ドレスデン、ルカ教会での鮮明でいて柔らかく、自然な音場と豊かな雰囲気を併せ持った名録音が、二人の演奏をこの上なく見事に捉えていることも特筆されるでしょう。
今回の復刻に際して、マスターテープはレーベルからウィーン在住のマスタリング・エンジニアであるクリストフ・スティッケル氏のスタジオに空輸し、アナログ領域でのマスタリングを行った上で、デジタル化にあたってはSACD層用のDSD化とCD層用のPCM化を別系統で行い製品化。この企画では、現在考えられる限りの理想的な方法でのマスタリングを実現しました。その効果は著しく、マスターテープに残されていたクオリティを極めて忠実に再現することが可能となり、さらにアナログ領域のみでのマスタリングとダイレクトDSD化が、より音質的に効果をもたらしています。従来と比較して鮮明で解像度が高くなったことにより、演奏に対する更なる評価が期待できるほどの出来です。尚、解説書には今回使用したオリジナルのアナログ・マスターテープの外箱の写真も掲載してあります。