【1】概要:
・1960~70年代にRFT/VEBにより制作された20cm口径ウーハー L2901、ツィータLP557の純正2Wayユニットを25mm厚の最高級パイン集成材による重量級エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・ウーハー、ツィータともにRFTとしては最強力なものですので芯のある素晴らしい音が出てきます。
・Telefunken 18x26cmと並びホームユーズジャーマンビンテージ最高峰のシステムの一つと思います。
・L2901はRFTの200mmウーハーの原点的なウーハー(フルレンジ)で最高傑作の誉れ高いものです。
・片側のコーンに修正がありますが音には影響しない範囲と思います。
・気になる方は入札をお控えくださるのが良いかと思います。
・ジャーマンビンテージとしては破格の低音再生能力です。
・ツィータは定評あるLP557の新品デッドストック品の超貴重品です。
・素晴らしい高音を再生しています。
・当時の他のビンテージシステムとは一線を画する本格的なHi-Fiスピーカーシステムと思います。・RFTは旧東ドイツの音響製品提供組織です。
・Telefunken, Siemensなどの優秀な技術者により構成されていました。
・プロ用機器と、家庭用機器を明確にコンセプトを分けて製品展開していたことが特徴です。
・超有名なプロ用スピーカーシステム「オイロダイン」の中後期のウーハーがRFT製ということは案外知られていません。
・それくらい信頼性の高い機器を開発展開していました。
・出品のユニットは家庭用を目的に開発されたもので、狭い部屋でも低音が豊かに、スケールの大きな音を出してくれる逸品です。
・また、20W以上のアンプでドライブすると大きな部屋でも十分な音量が得られます。
・音を聴くと古さは全く感じられず、素晴らしい音楽が流れてきて驚きます。・JAZZの場合、太く逞しいサックス、トランペット、そして量感豊かなウッドベースの響きがリアルです。
・またクラシックのオケや弦の重奏では、音楽の重心が下がり重厚で優雅な雰囲気が十分すぎるほど出てきます。
・1950~80年代のJAZZ, クラシックの愛好家に強くお勧めいたします。 A様:「想像以上の大迫力と超美音でもう他のスピーカーはいらないぐらい大満足です」B様:「bassを増強するともの凄い音で、鳥肌ものです!打込みは地響級の低音!中音、高音の繋がりもよく表現力があってリアル。CDをかけまくってます。ドイツビンテージを探して、理想の音を手に入れる事ができて幸せです」
T様:「箱の材質と造りが凄い。低音が非常に安定して豊かに出てきて驚きました」
M様:「このスピーカー聴いてみたら凄いです。鳥肌物です。感動しました。それぞれの楽器の音が立体的で、ちゃんと聞こえます。音が濃く、低音が特に綺麗に鳴りますね。素晴らしいスピーカーです。この価格でこんな音がだせるんですね。」
【2】システムの仕様:
・システムインピーダンス:4Ω
・定格入力:15VA
・能率:92db/Wm
・再生可能周波数帯域:40~18000Hz
・ウーハー(フルレンジ):200mm口径、型式=L2901
・エッジはほとんど劣化しない強靭なものですので、今後長期間の使用が安心です。
・片側のコーンに修正跡があります。画像7をチェックください。
・ツィータ:105mm口径、LP557, 大型マグネットで強力な高音を再生しています。
・状態:新品デッドストック
・推奨アンプ:マグネットが強力なので、比較的大きな出力(20W以上)が保証できるアンプを使用するのが良いかと思います。
・中規模のプリメインアンプで十分です。
・もちろん本格的な大出力アンプであればベターです。
【3】エンクロージャー:
・型式:密閉型
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm
・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのナチュラルオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。
・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音:
・以下は主観ですのでご承知おきください。
・出品のユニット群は相当大きなミュージックパワーを入れても大丈夫ですので、強力なアンプを使用できます。
・最初に、SACDの「アートペッパミーツザリズムセクション」を試聴しました。
・このCDは演奏も録音も最高です。
・ベース、ドラムががっちり音楽を支えており、出品のユニットは音形を崩すことなく力強く再生しています。
・ペッパーのサックスからはスムーズなフレーズが美しい音色であふれるように出てきます。
・JAZZのスィング、複雑なコード分解によるソロを流れるようなフレーズで演奏していてJAZZの醍醐味を存分に味わえます。
・ピムヤコブストリオの「Come fly With Me」は最高の録音ですが、そのベース音の再生は実物以上の迫力で驚嘆します。
・「モーツァルト:ピアノ協奏曲集(第12~14番、室内楽編成版)ゴットリーフ・ヴァリッシュ(Vn)ピアッティ弦楽四重奏団」、「マーラー:交響曲第10番エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団」を試聴しました。
・ともに安定した音場の広い素晴らしい音です。
・出品のシステムは強力な低音をベースにスケールの大きな再生を行うことを確認しました。
・総じて、音楽ソースを選ばず低音に安定感がある、スケールの大きい音が得られていると思います。
【5】測定データ
・周波数強度測定結果を画像10に示します。
・赤い線が周波数強度分布です。
【6】RFTについて
・このユニットにはRFT、VEBが併記されていますので、当時の複雑なドイツの状況を含めこれらの関連を説明します。
・第2次世界大戦後ドイツは東西に分割されました。
・東ドイツにおけるラジオやカセットレコーダー、ステレオやテレビなどの電化製品は、通常「ラジオ電信テクノロジー人民公社(VEB FUNKWERK)」で作られていました。
・これらの商品は最低限の生活必需品であるとは政治的には見なされておらず、贅沢品に見あう価格で、製品も西ドイツに劣らない、素晴らしいデザイン、品質のものが多く存在しました。
・RFTは、戦後、東側に残ったテレフンケンやシーメンスなどの音響機器メーカーの設備やエンジニアたちを集め、VEB FUNKWERKを中心に多くの組織を1つの国営企業集合体として統合された協会名称です。
・RFTはBroadcasting and Telecommunication Technologyの略称で、ドイツ民主共和国(GDR)におけるさまざまな通信会社の製造業者協会の名前です。
・会社の名前ではありませんので誤用に注意が必要です。
・従いまして、出品のユニットは、VEBが制作しRFT協会で販売したもの、ということになります。
・RFTでは多くの優秀な技術者たちのノウハウを生かして、数多くのスピーカー、オーディオ機器が設計・制作されてきました。
・出品のユニットはその中でも音が良いことに定評があり、業務用、一般用を問わず数多くのシステムに採用されていたものです。
・ブログ
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/cat_347256.html
・マンスリーNewsと試聴会のお知らせです。
https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37640665.html