送料は出品者負担にて、落札金額に含まれます。
発送は郵パックの匿名発送で行ないます。
出品商品についてはその製作経緯など、長い説明文になりますが、マカロニウェスタンファンの方々に置かれましては、
貴重なお話しとも思いますので、入札して頂けなくとも、全文読んで頂ければ嬉しいです。
◆出品の経緯
高齢のため、現在、終活整理中ですが、本来自分が逝った時に棺桶の中で着るつもりで、
製作後大切にしておりましたが、苦しい年金生活の足しにすることにし、熟慮の結果、出品に至りました。
◆自作ポンチョについて(製作の過程)
このポンチョは、仕事などでの停滞期間を含め、半年かかって2010年に自作した物です。
DVDビデオや荒野の用心棒、夕陽のガンマン、続夕陽のガンマンの資料から、 ポンチョのデザインの寸法を画面で測定し、
縮尺し、まずは白の布シーツ上にマジックペンで精密に図柄を描き模擬品の製作を進めました。
全体の寸法はイーストウッドの身長(193センチと仮定)との関係から、170センチくらいに合うように、ポンチョ全体と
図柄寸法を丁寧に縮小しました。
この作業には、仕事などでの停滞時間を含め、約3ヵ月程掛かりました。
ポンチョの材質や色目は、映画の場面場面から想定し決めました。
テレビに映るイーストウッドのポンチョのシーンを止めては寸法を測り、止めては寸法を測り・・・を繰り返し、
好きでなくてはとても対応できない時間をかけ、苦労し模擬品が完成しました。
正式な布の材料は、INETから試供品を取寄せ、選びました。最終的にはフラノという布名称の材料を選定しました。
製作した模擬品と、フラノの材料を刺繍屋さんに持って行き、製作をお願いしたわけですが、どこへ行っても断られました。
それは、私の要求通りにはとてもできる能力が無いということでした。
聞きまわり、聞きまわりして、ようやく1社、割と規模のある家内工業の専門会社を見つけました。
女社長さんに説明したところ、納期2ヵ月で受けてくれました。
2ヵ月後、完成した刺繍のポンチョを取りに行きました。価格は刺8万円しました。
女社長さんは、「あなたはこのような贅沢なものを、よくもお作りになりますね!」と、一言、完成したポンチョを引き渡さ
れる時に言われました。
完成した刺繍の出来栄えは、私からすると、85点というところでした。映画ではもう少しフワフワ感が有ったように思いま
した。しかしそこまで要求することは現実的に無理でした。出来上がったポンチョについては、大変満足しています。
完成したものを持ち帰り、後は下部のひらひらの紐の取付です。これは本数をDVDや資料から計算し、その本数分専門店で
購入した紐を、布用接着剤で自分で接着しました。
そうして完成した、世界で唯一の、同じ物は何一つ無い、夕陽のガンマンのポンチョです。
海外には安物で似たような業者による生産品はあるようですが、それらは何か安っぽく、図柄も完璧なものではない、更に
稀少価値もない物が多いと私は判断しております。
◆仕様
大きさ(2枚目の写真において):横1230mm×縦700mm+紐130mm
材質:フラノ
色目:モスグリーン(目で見て茶色系です。)
◆写真の説明
・1枚目:衣文かけに掛けて、部屋に飾られたポンチョです。パネルのイーストウッドの
ポンチョとの2ショット写真です。
・2枚目:正面の写真です。
・3枚目:背中面も広げた写真です。デザインは正面も背中面も一緒です。
・4枚目:正面の表面の刺繍の拡大写真です。
・5枚目:同上
・6枚目:同上 。一部白い汚れが付着しました。
・7枚目:裏面の刺繍部の拡大写真です。
・8枚目:紐の接着部の裏面の写真です。
◆ポンチョを着て歩いた、話題の紹介
このポンチョを着て街に出ることは、非常に勇気が必要です。
これまで3度しかありません。
一度本屋さんへ、夜、少しほろ酔いの状態でウェスタンハットもかぶって着て行って、
バイク雑誌のコーナーへ歩いて行くと、そこで本を読んでおられた7人程は異様に感じ
られたのか、サーッと散らばって、その場から離れて行かれました。
もう一回は、友人との旅行で、温泉町の朝市をウェスタンハットをかぶって1時間程歩
きました。じろじろ見られて困りましたが、比較的好意的でした。
観光気分が通用する地域なら、何とか受け入れて頂きました。
あと一回も友人との旅行で30分程街の中を歩きました。公園付近で小さな子供と遊んで
居られる主婦のグループが私の姿を見て、不審者、異様に感じられたのか、公園から子供
たちを連れてサーッと去られました。
そう言う事から、一般的には異様に感じるデザインのポンチョなのかもしれません。
「あの人、何なの?」・・という雰囲気があるのではないかと思います。
(そもそも男性がポンチョを着ることは、日本では少ないわけで・・・)
しかし、もしウェスタンハットをかぶって、このポンチョを着て、東京の渋谷など、国際
的な街を歩けば、なんてことはないとは思います。
もし、荒野の用心棒、夕陽のガンマン、続夕陽のガンマンの映画がリバイバル上映された
時、是非映画館へ着て行ってほしいと思います。勇気を出して!
私は根っからのマカロニウェスタンのファンで、特にクリント・イーストウッドには、
中学校時代から陶酔しました。
このポンチョの跡を継いでいただける方が居られましたら、ぜひお譲りしたいと思います。
出品価格は材料費+刺繍代8万円+私の製作工賃+希少価値代=12万円を出品価格に
設定致します。落札者が居られない場合は、私が逝く時に棺桶の中に着て行くまでの事で
す。それもそれで、意義があるとは思います。
ノークレーム、ノーリターンにてお取引できる人のみ、入札をお願いいたします。
(2025年 5月 3日 20時 32分 追加)2012年10月に昼神温泉の朝市での写真と、馬籠宿での写真を追加しました。
ポンチョを着ているのは出品者の私です。
また、落札いただいた方には、ウェスタンハットをお付けします。
ウェスタンハットは2010年に出張でブラジルへ行った際に買ってきたものです。