戦後の溝口監督の田中絹代を主人公とした3作品です。
◎西鶴一代女(出演:田中絹代、山根寿子、三船敏郎他)→「井原西鶴の「好色一代女」をもとに、溝口健二が構成を練り、依田義 賢が脚本を書いた「雨月物語」と同じく後世の映画作家達に多大な影響を与 えた溝口健二監督作品。1952年度のヴェネチア国際映画祭において、 国際賞を受賞している。若くて美しい娘お春(田中絹代)が、転落していく様 を描いており、幸せになりかけては、破綻する人生を異常なくらい執拗に鮮 明に描ききった溝口健二ならではの傑作である。映画において、常に美しく撮 られることを求める女優が、醜い顔を晒さなければならないこの作品。溝 口監督同様に田中絹代という女優の凄さも改めて思い知らされる作品である。」
◎お遊さま(田中絹代、乙羽信子、堀雄二、柳永二郎、進藤英太郎)「細雪などで著名な谷崎潤一郎文学の映像化であり、京都を舞台にしていることもあって、背景にさりげなく桜並木を配置したりと絢爛豪華な作品でもある。見合いの場で男(堀雄二)が一目ぼれしたのは、見合い相手(乙羽信子)ではなく付き添いの姉(田中絹代)の方だった。それに気づいた妹は、男に形だけの夫婦になることを提案し、結婚するが、それは姉のことを思ってのことだった。やがて、三人で旅行をしたり、仲良く外出をする姿が他人の噂に上がるようになり、妹夫婦が自分のために犠牲になっていると知った姉は二人の前から姿を消すのだった。田中絹代の不思議な魅力が活きている。」
◎武蔵野夫人(田中絹代、森雅之、山村聡、轟夕起子、片山明彦他)「監督が代わって、演じる役柄が違うとこんなにも別人になりうるのかと改めて田中絹代という女優の凄さを見せ付けられる作品である。小津安二郎監督の「風の中の牝鶏」の常に夫の目を気にしている妻とこの映画における気品のある妻が同じ人物だとはとても思えない。
武蔵野の良家出身の妻(田中絹代)とそれに引け目を感じている夫(森雅之)、妻の義理の弟(片山明彦)、隣に住む親戚の男(山村聡)とその妻(轟夕起子)を中心に展開される人間ドラマ。東映時代劇の名脇役として大活躍する進藤英太郎が父親役で出演しているが、この人もまったく違うイメージを創り上げており、これも見所のひとつである。」
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