自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので表紙など経年変化はございます。画像にもありますように、3ページのみ下部に薄い折り目がございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
時代ごとに理想の女性を演じ続けた、日本を代表する名女優・八千草薫。可憐な中にも芯の強さが滲み出る彼女の生きる指針は、自分だけが持つ宝物を大切にすること。「ちょっとだけ無理をする」「人が見ていなくても最善を尽くす」「欠点は魅力のひとつになる」。装いから、人間関係、仕事のときの心構えまで、自分らしさと向き合った、美しい歳の重ね方。
品位は、ちょっとだけの無理から生まれる。少しの背伸びが、人生を豊かにする。装いから、人間関係、大切にしたい日本語、生き方まで。シンプルにして深遠な美しい歳の重ね方。野に咲く花のように自分らしく生きるヒント。
第一章 品よく、暮らすために
品位とは、相手を思いやる気持ちのこと
「欲」は、程よい加減で
明治生まれの女性からつつしみの心を学ぶ
身だしなみの本分は「飾り立てる」ことではない
心の距離を簡単に縮めない
日本の美しい言葉を守る
言葉に心を込める
すべての始まりは、挨拶から
就寝前に静かな祈りの時間を持つ
お礼状はその日のうちに出す
年齢を理由に諦めない
簡単に物を捨てない
不便なことから知恵が生まれる
感動は自ら見つけに行くもの
ときには苦言も思いやりのひとつとなる
第二章 仕事と向き合うときの心構え
深く、静かに潜航する役者でありたい
正解がないものこそ追求できる
演じることは、人の人生と真摯に向き合うこと
たとえ人が見ていなくても最善を尽くす
主人が教えてくれた”まあまあ ふうふう”の精神
丁寧に向き合う時間が豊かな結果につながる
喧々諤々のディスカッションを大事にする
誰もが必ず持つ”宝物”に目を向ける
仕事場ではすべての人が平等
他者への負の思いは広げない
適度な緊張感はプラスに働く
相手の時間に割り込まないことが手紙の魅力
酒とのよいつきあい方を知る
第三章 女優生活から学んだこと
幼少時の経験が、夢の世界への始まり
美しい音色が女優活動の礎に
無謀とも思える壁が人を成長させる
憧れの女優、ヴィヴィアン・リー
強く願えば、思いは叶う
欠点は魅力のひとつになる
いただいたチャンスに身を任せる
第四章 ひとつの世界だけで生きない
仕事以外の世界を持つ
辛さを体験してこそ、得られることがある
日常から離れることで生まれる新たな絆
異国を知ることで、視野や価値観が広がる
聴くたびに新たな発見があるクラシック音楽
繊細な優しさを持つ犬や猫
自然に親しむために庭に造ったビオトープ
思い出の詰まった家具で居心地よく
第五章 幸せな人間関係を育む
似たもの夫婦が、喧嘩知らずの秘訣
大切な人にこそ、ありのままの姿を見せる
夫婦の絆は弱さを見せ合うことで深まる
別れの寂しさと寄り添いながら生きる
慌しく別れた母への詫び状
母との共通の趣味は舞台鑑賞
永遠のテーマ「もうちょっと踏み込んで」
心の友を持つためには、少しの無理も必要
第六章 美しく歳を重ねるために
美しさとは、若さにこだわらないこと
化粧は自分の個性を知ることから
日々のケアは足し算よりも引き算
髪のお手入れは植物性のケア用品で
自分らしくいられる洋服を選ぶ
しゃんと背筋が伸びる着物の効用
毎日同じ時間に体重計にのる
骨を強くすることを意識する
毎朝の愛犬との散歩で四季を肌で感じる
朝食で体のバランスを保つ
一日の出来事を何でもいいので残してみる
レビューより
八千草薫さんのお人柄を感じる良い本です。言葉に心を込めるなど品のある素敵な女性から学ぶことが沢山ありました。1日1日を大切に、人とは比べないで・・・心に響く言葉がいくつもありました。
84歳でも美しい八千草さん。
20歳年上の旦那様は68歳で車の免許を取り、85歳まで八千草さんの送り迎えをされ、95歳まで生きられたそう。いつに戻りたいと尋ねられたら、
精神的にも体力的にも勢いのあった40代という回答。30代で人生終わった気になっている自分が
なんて薄っぺらいのだろうと思った。