
ベルリーニ 歌劇 ノルマ カラス シミオナート デルモナコ ザッカリア 1955 ヴォットー ミラノ スカラ 極美品 ガラ盤
カラス最高のノルマです。カラス自身の出来だけでも この直前のRAI録音と双璧らしく、“間然するところの無い歌唱” として今だに別格扱いを受けている演奏です。加えて こちらはアダルジーザがシミオナートである事、スカラのシーズンオープニングである事、本衣装を着けた舞台上演である事 などが大きな加点となり、揺るぎない評価なのだと考えられます。
約15年に渡るノルマの記録を聴くと “歌の型” が極初期から既に完成されていることが印象に残ります。当然 後年になるほど洗練 整理が加わりはするものの、根本的には最後まで同一の型だった事に驚かされます。特にこの時期は絶頂期で、融通自在 天衣無縫の歌唱が展開され まことに壮観です。シミオナートもやはり凄いです。声は特段に若々しくないのですが、歌い進むと“若い娘”に聴こえてきて…限られた名女優と同じ“美技 至芸 魔術”に違いないと感じます。カラスとの二重唱の絶妙なハモリ感も見事です。やはりこの二人は圧倒的に“歌が上手い”ことが再確認されます。デルモナコは 特段の聴かせ所が無い役ながら 存在感は圧倒的です。カラスが全力で突進する為には これくらいの強靭さが必要なのだと納得出来ます。カラヤンに重用されたザンピエリが ここではフラヴィーオ。
これ程のプロダクション さしずめ今なら ウィーン ロンドン ニューヨークなどに移されて上演が続けられるに違いないのですが、当時は各所共プライドが高く“独自路線”。やっと60年代から“ウィーン ミラノ提携”などが始まったはずだと記憶します。
スカラのシーズンオープニングの客席の興奮が手に取る様に分かり、ライブならではの熱気が伝わります。ヴォットーの指揮は 若干セカセカした感じで、特にコーダなどはあっさりと切り上げてしまい むしろ勿体ない程。ムーティのお師匠様だった事が 図らずも再確認されます。
有名な演奏で 各社からとりどりのCDが出されていたはずですが ほとんど姿を消した様で、この品も貴重盤と考えられます。
極美品です。開封時のまま綺麗だと思います。ガラ盤…このところガラ盤を見かけなくなった様に感じます。いかにも海賊盤的で 決して上等な音はしないのですが、反面 手を加えたり 磨き込んだりもしない“素のまま”の持ち味は いまだに魅力的だと考えます。
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