明治30~32年、筆者に起こった出来事、感じた事、考えた事などを書き連ねた一冊です。
奥付などはなく、どうも自筆のようです。
筆者の浦久保坂山氏、大変失礼ながら当方は全くぞんじあげません。検索をかけてみましたが引っかからず、どういう方なのか皆目検討もついておりません。
ページを捲ったときの第一印象は「字が綺麗で読みやすい」でした。当方は変体仮名や略字の知識がないのでほとんど読めませんが、同時代の手書きと思われる文字と比べると圧倒的に「読めそうな気がする」感が強いです。
そうした状況で、ページを軽くめくりながら読める単語を拾ったもの(小見出し中心)を羅列すると、
・明治30年の夏期休業中の旅行日記
8/7~8/11 鉢伏山、菩提山正暦寺、唐招提寺、筒井、治道等々
→奈良(北部)を旅した(それも徒歩っぽいので、奈良在住の方?)
・栗とり
・寒稽古
・所感
・好奇心
・侮辱
・発達
・寄宿舎生活の所感
・我の宿望
・決心
・大鳥圭介先生演説の大要
などなど、これで前半の1/3程度です。
数カ所には絵も描かれ、それも素人目には上手く感じます。
また、「仝(明治30)年11月神戸行日誌」の項では「本校生徒一同、神戸水産博覧会縦覧の為修学旅行を命ぜられ」とあるので、学校の先生か生徒・学生の随筆ではないかと思われます。
→その先のぺージに「帰校日」という項があり、「夏期中父母兄弟(別項には妹も出てくる)が如何に~」という文言が見られる上、その直後には「運動會」という項もあり、学生の確率が高いのではないかと思います。それにしては文字も絵も上手すぎるような気がしますが。
短歌のときはしなやかで力強く、漢文調のときは楷書っぽく等々、筆致が時折変わるのも、どこか味わい深さがあります。
いずれにせよ、きちんと読める人が読めば市井に関する一級品の史料、あるいは興味深いエッセイだと思います。
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