英『エコノミスト』誌編集長による待望の「日本復活宣言」。
著者は90年のベストセラー『日はまた沈む』でバブル崩壊を見事に予測した。以来15年間、日本は低迷を続けたが、著者はこの間に日本がゆっくりと、確実に変わったと指摘する。債務と生産能力と雇用における三つの過剰が解消し、制度改革は経済を効率化した。そして正規雇用と所得の回復も見えはじめている。ようやく「日は再び昇りはじめた」。さらに競争と効率化と生産性上昇を促せれば、少子高齢化社会でも年3パーセントの成長が可能だろう、日本という国は歩みの遅い着実なカメであり、足は速いが不安定なウサギである中国に将来的には勝つだろうと予測している。
昨年より株価が上向き、景気回復が言われるが、まだ半信半疑という人も多い。本書はいま日本人が最も読みたい一冊であり、東アジア情勢の展望、政治の変化と靖国問題も論じられ、読みごたえがある。
ウサギのように足の速い中国はアジアの隣人にとって賛嘆の的だが、同時に不安をも呼び起こす。日本が着実で繁栄した信頼できるカメであることを示せば、中国と対比しうる魅力的な存在になるだろう。
イソップの寓話ではカメがウサギとの競走に勝つ。日本も同じように勝利する可能性がある。
再び日は昇りはじめた。さらに競争と効率化と生産性上昇を促す改革が続けば、日本はアジア太平洋地域の、そして全世界の人々の繁栄と平和に役立つことができる。
『日本の読者へ』より
著者について
1956年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学モードリンカレッジで政治学、哲学、経済学の優等学位を取得。英国『エコノミスト』誌ブリュッセル支局員、経済担当記者を経て1983~86年に日本支局長として日本に滞在。88年にビジネス部門編集長になり、93年に同誌編集長に抜擢される。日本のバブル放火老いを予測した『日はまた沈む』はベストセラーとなった。他の邦訳書に『20世紀の教訓から21世紀が見えてくる』『完了の大罪』など。いずれも鈴木主税訳 草思社刊
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エモット,ビル
1956年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジで政治学、哲学、経済学の優等学位を取得。英国『エコノミスト』誌ブリュッセル支局員、経済担当記者をへて1983~86年に東京支局長として日本に滞在。88年にビジネス部門編集長となり、93年に同誌編集長に抜擢される。日本のバブル崩壊を予測した90年の著書『日はまた沈む』はベストセラーになった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
★2006年第5刷発行。商品は帯付き美品で、概ね良い状態です。(帯裏側に汚れ傷あります。)
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