【特集】シティ・ポップ 1980-1989
1970年代に生まれた都市で生きることを歌う新しい音楽は、80年代に入ってドラマやアニメなどのテーマに使われる機会も増え、より多くの人たちに支持されるようになりました。同時にデジタル機材の発展によって、音楽のスタイルも変わっていきます。多様なスタイルの“シティ・ポップ”が生まれたこの時代の作品にも、新たな捉え直しによってこれまで気づかなかった魅力を再発見できるかもしれません。
80年代を知らない世代に「いいですね」と言われるこの音楽には、何かがあると思います(松永良平×藤井陽一)
80年代音源へと拡張を続ける“和モノ”の実情を探る(池上尚志)
クニモンド瀧口(流線形)インタヴュー~現在につながるひとつの流れを作ったキーマンが見たシーンの変遷(池上尚志)
“私的”80年代シティ・ポップ・ベスト10(クニモンド瀧口)
シティ・ポップ 1980-1989 名盤選(池上尚志、遠藤哲夫、小川真一、片島吉章、金澤寿和、篠原章、柴崎祐二、清水瑶志郎、新間功人、ヒロ宗和、武田昭彦、立川芳雄、土佐有明、中村彰秀、人見欣幸、藤井陽一、馬飼野元宏、松永良平、水上徹、宮子和眞、村尾泰郎、安田謙一、油納将志、除川哲朗、渡辺亨)
シティ・ポップ 2001-2018(小山守)
【特集】シリア・ポール『夢で逢えたら』
自身のナイアガラ・レーベルを立ち上げた大滝詠一が初めて手掛けた女性シンガーは、フィル・スペクターのプロデュース作をカヴァーした「わすれたいのに」のヒットを持つモコ・ビーバー・オリーブの元メンバー:シリア・ポールでした。彼女をヒロインに据え、自らの頭の中で描いていたナイアガラ流ポップ・チューンの世界を思う存分に展開したのが『夢で逢えたら』。その名作が、三つのマスター音源を核に、マニア垂涎のレア音源も数多く収録した40周年記念ボックスとして甦ります。さらに、スタンダード曲と化した「夢で逢えたら」のカヴァー作を徹底網羅した驚異の編集盤も登場。春の到来と共に、いざ夢見心地の世界へ。
グラフィック・ステーション~『夢で逢えたら』の歴代盤
子役、モコ・ビーバー・オリーブ、そして“夢”のヒロインへ(鈴木啓之)
全曲ガイド(北中正和)
『夢で逢えたら』の歴代盤/シングル/関連編集盤(島村文彦)
『夢で逢えたらVOX』(島村文彦)
永遠のスタンダード・ナンバー「夢で逢えたら」の42年を振り返る(安田謙一)
ジミ・ヘンドリクス
スタジオ録音による“新作”『ボース・オブ・ザ・スカイ』登場!(小出斉)
近年発表されたスタジオ録音音源によるアルバム(小出斉)
ジューダス・プリースト
“ヘヴィ・メタルの教科書”のような、4年ぶりの新作『ファイアーパワー』(杉原徹彦)
ジェフ・ベック
本人や関係者による多くの証言でテンポよくキャリアを追ったドキュメンタリー作品(近藤正義)
フリオ・キリコ(アルティ・エ・メスティエリ)
インタヴュー~『ティルト』と『ウニヴェルシ・パラレリ~併存』の完全再現は3時間以上も真剣に聴いてくれる日本以外ではあり得ない(山崎智之)
ジュディ・コリンズ
インタヴュー~スティーヴン・スティルズとの関係や二人の共作『エヴリバディ・ノウズ』の魅力を語る(五十嵐正)
シーナ&ロケッツ
彼らのブレることのない足跡をたどったベスト2枚組2セット(志田歩)
サンディー
インタヴュー~デニス・ボヴェルが全面参加した新作『HULADUB』を語る(田山三樹)
シド・ヴィシャス
恋人ナンシー・スパンゲンとの関係や二人の人間味も浮き彫りにするドキュメンタリー映画(行川和彦)
<アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
日本でも人気が高い洋楽スター8組の貴重なラジオ/TV放送用音源が最新リマスターで登場(岡田敏一)
アン・ルイス
歌謡曲とポップスの間を行き来する貴重な初期の7タイトルがリイシュー(木村ユタカ)
フランシス・ダナリー
元イット・バイツのギタリスト兼シンガーによる27年ぶりの来日公演を収めたライヴ盤2タイトル(舩曳将仁)
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ
最重要ライヴ・アルバムの豪華版が待望のCD化(佐野ひろし