SACD ヴァーツラフ・ノイマン チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン: 交響曲第9番《合唱》(1976/12/3 東京文化会館ライヴ)
SACD/CDハイブリッド仕様 高音質SACD-Hybrid TWSA1153
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メイン
指揮: ヴァーツラフ・ノイマン
管弦楽: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
その他
合唱: プラハ・フィルハーモニー合唱団
ソプラノ: ジャミラ・スミコヴァ
アルト: ヴィエラ・ソウクポヴァー
テノール: ヴィレーム・プジビル
バス: リハルト・ノヴァーク
作曲: ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
世界初のデジタル録音による「第9交響曲」。1976年に東京で行われたノイマン&チェコ・フィル白熱の名演をライヴ収録。ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による世界初SACD化。最新マスタリングを施した名録音・名演奏が最新で蘇る!
ノイマンとチェコ・フィルが東京で繰り広げた白熱のライヴ。チェコが誇る4人のソリストとプラハ・フィル合唱団の優れた合唱が一体となった名演。同曲の世界初デジタル録音です。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化を行い、初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しています。
この録音は1976年12月3日に東京文化会館で行われたライヴで、オール・チェコの声楽陣と合唱団による日本での「第九」演奏として当時話題になりました。同時に、独自のデジタル録音方式を完成していた日本コロムビアとっても、デジタルでの初の「第九」収録となった録音史的にも注目の音源です。ノイマンによるベートーヴェン録音は少なく、主なものでは前年にチェコ・フィルの首席指揮者に就任していた1969年の初来日時に日本コロムビアによって世田谷区民会館で収録された「第5番」(TWSA1088として2020年にタワー企画盤としてSACDハイブリッド盤で復刻)と、最晩年にエクストンで録音された「序曲集」が上げられるでしょう。前述の「第5番」では収録場所の制約もあるなか、当時の日本でのアナログとしては秀逸であり、初来日時の力の入った迫力ある演奏が良く捉えられています。その後のこの「第九」ではデジタル録音ということもあって、細部が良くわかる緻密な録音となっており、セッション収録の「第5番」とはまた違ってライヴであるということが非常にプラスに働いた熱い演奏となっているのが興味深い点です。特に同行したプラハ・フィルハーモニー合唱団によるところも大きく、実力があることに加えノイマンの要求に良く応え反応していることで、合唱のインパクトが強い演奏になったと言えるでしょう。海外オケの来日時は日本の合唱団が加わることが多いですが、普段から共演していることでオケや指揮者との呼吸や、バランスが良く整うことにより、演奏には大きなプラスを及ぼしています。尚、当日演奏を聴いた黒田恭一氏による初出時の序文解説を今回再掲していますので、その場の雰囲気や演奏のリアルなレポートを今回読むことができます。肝心のデジタル録音に関しては、今回のORTマスタリングにより、当時の技術水準が一層顕著になりました。細部まで細かく収録されているデジタルの特性に加え、ライヴということで残響や当時の雰囲気もより感じられると思います。録音としては、今回復刻する3タイトルの中でも音質の確かさや音色含め、一番良い状態でした。最新のORT復刻の意味を一番見出せる復刻となっています。
今回のORTマスタリングは、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方がより拡がる復刻となっています。70年代のデジタル初期の録音とはいえ、当時の日本コロムビアは試行錯誤を重ねており、音質自体は元々良く、安定感があることは言うまでもありません。今回は、より鮮やかに、奥行きもあるクリアな音質を堪能できます。これらの最新復刻で、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。