日本映画を代表する巨匠・小津安二郎監督作品集 全9巻
1. 一人息子 (公開1936年/昭和11年・モノクロ・87分)
■貧しい生活に耐えながら、一人子供を育て上げ、子供に期待する母親とその期待に応えられず悩む息子。人間誰もが一度は直面する問題を描いた作品である。
(出演) 飯田蝶子/日守新一/笠智衆/葉山正雄/坪内美子
2. 戸田家の兄妹 (公開1941年/昭和16年・モノクロ・106分)
■上流階級である戸田家の当主が亡くなり、残された妻や子供達とそれぞれの家族が右往左往しながら、父親の一周忌を迎えるまでの経緯を描いた作品である。
(出演) 高峰三枝子/佐分利信/藤野秀夫/葛城文子/吉川満子
3. 父ありき (公開1942年/昭和17年・モノクロ・94分)
■東京で学校の先生をしながら一人息子を男手一つで育てていた父親が、その後離れ離れの生活が続き、やがて大学を卒業した息子と再会するという物語である。
(出演) 笠智衆/佐野周二/津田晴彦/佐分利信/坂本武
4. 長屋紳士録 (公開1947年/昭和22年・モノクロ・72分)
■戦後間もない東京には、戦争で親を亡くした戦災孤児がたくさん居たが、その中の一人を拾ってきた男は、その子を女に預けてしまうのだが・・・。懐かしい昔の東京の風景と共に、心に残る作品である。
(出演) 飯田蝶子/青木富夫/河村黎吉/笠智衆/坂本武
5. 風の中の牝鶏 (公開1948年/昭和23年・モノクロ・84分)
■戦争で夫を亡くしたと思って再婚したり、他の男と暮らしているところに、夫が復員してきたりと悲劇があるように、この作品もいつまでも戦争の傷跡を引っ張ることに・・・。
(出演) 佐野周二/田中絹代/村田知英子/笠智衆/坂本武
6. 晩春 (公開1949年/昭和24年・モノクロ・108分)
■「東京物語」と並ぶ小津安二郎監督の代表作で、結婚をめぐる父親と娘を題材にした感動作である。ラストシーンの父親の背中に全ての思いがこめられている。
(出演) 笠智衆/原節子/月丘夢路/淡島千景/三宅邦子
7. 麦秋 (公開1951年/昭和26年・モノクロ・124分)
■巨匠・小津安二郎監督を代表する傑作の1本。結婚にあまり興味のない娘と、そんな娘に早く結婚してほしいと気を揉む家族を中心にさりげない日常をユーモアを織り交ぜ淡々と細やかに描く感動作。
(出演) 原節子/笠智衆/淡島千景/三宅邦子/菅井一郎
8. お茶漬の味 (公開1952年/昭和27年・モノクロ・115分)
■良家出身の妻といつも妻に馬鹿にされても自分のやりたいように振舞っている夫。倦怠期を迎えたこの夫婦を中心に、彼らを取り巻く人々の人間模様を描いた作品である。
(出演) 佐分利信/木暮実千代/鶴田浩二/笠智衆/淡島千景
9. 東京物語 (公開1953年/昭和28年・モノクロ・136分)
■日本映画を代表する傑作の1本。巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死までをも見つめた深淵なドラマ。
(出演) 笠智衆/東山千栄子/原節子/杉村春子/山村聡
●この作品は製作されて50年以上経過しているため、原版となるフィルムの状態によっては、見づらい部分、聞きづらい部分のあることを、予めご了承ください。
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