26.1×18.4㎝
目次3頁+本文159頁
目次
はじめに1
『狂歌大体』解説 3
『狂歌大体』訳註 37
「一」一、狂歌はその起こりいつといふ 39
「二」一、『古今集』に「俳諧歌」あり 42
「三」一、行風といへる狂歌よみの侍りて 51
「四」一、いにしへの人「外題学問」とて 56
「五」一、『和歌作式』は喜撰法師 66
「六」一、『井蛙抄』に曰く 71
「七」一、狂歌体、世の常の歌よみ 77
「八」一、狂歌の狂語疎きを 82
「九」一、暁月坊とて、いみじき狂歌の 85
「一〇」一、其の後、建仁寺雄長老 88
「一一」一、松永貞徳 長頭丸 此の道の好士 93
「一二」一、『宇治拾遺物語』に 95
「一三」一、豊臣秀頼公御誕生の砌 97
「一四」一、太閤秀吉公、朝鮮をうち給ふ 98
「一五」一、後水尾院御製 100
「一六」一、烏丸大納言光広卿 103
「一七」一、正親町大納言公道卿とて 104
「一八」一、歌は何題にても祝の心あるが 105
「一九」一、何題にても題の外詠ぜず 107
「二〇」一、恋・釈教・其の外、難題 109
「二一」一、狂歌の体と落書の体と 110
「二二」一、即席の歌は、口とくよみて 111
「二三」一、冷泉為村卿の御門人に親しき人 112
「二四」一、古く、「歌をよめば、昨日、今日 113
「二五」一、近来、狂歌師、作名を付きて 115
「二六」一、諸事、読み方は二条家の教へを 118
「二七」一、先づ題をとり、さらば題意を 121
「跋」右一巻は、愚、老に後れて 122
参考文献 125
資料 131
おわりに 157~159
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【巻子本(複製)】の体裁
原本をカラー写真で取ったものを貼り合わせた。ただ、カメラを固定していなかったので、それぞれの映像の天地の巾が一定にならなかったので、貼り合わせ部分がちぐはぐになった。
【原本】
(表紙)天地 18.3㎝ 長さ16.5㎝
色 表を明るい茶の絹布で覆い、
裏は白地の紙に1~2㎜角又は三角の金紙をまぶす。
帯(紐)は紫色であるが色あせている。長さ64.5㎝ぐらい。
本紙 艶のある厚手の紙で、天地18.15㎝、一紙の長さ95.1㎝。
これを4枚つなぎ合わせてある。
第四紙は軸にに巻き付けてある分だけ短くなり、87.3㎝の長さとなっている。
界は天より2㎝、地より1.4㎝のところに引いてあり、色は金色 か。但し、緑色に変色しかけている。
軸は長さ20.7㎝。木製。
本文の行数
第一紙の終わり 84行
第二紙の終わり 174行
第三紙の終わり 266行
第四紙は315行目で本文は終わる。4行分あけて跋文がある。
本文は27(跋文を含めると28)の部分に分けられ、和歌、狂歌等の引用、語句などの場合を除いて、すべて延べ書きにしてある。和歌、狂歌等の終わりも改行せず、すぐ本文に続けて書いてある。勿論、句読点、濁点などの符号は付していない。
【一箇所だけ例外がある。】〔十六〕烏丸大納言光広卿
ふる雪にわが跡付けて(足跡を付けて)出つるを
とはれにけり(訪問に行った)と人や見るらん
↓
わが跡つけで(足跡をつけないで)
とばれにけりと(跳ばれにけりと)
濁点を付けるだけで「狂歌」になるというわけだ?!
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【付録】《『狂歌大体』写真》
【参考】当時出始めていた製図用筆記具「ロットリンク」で手書きした原板を、青焼きコピーしたものである。
【刊期等】
私家版
昭和51年1月25日調整
昭和51年2月25日おわりに
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。
※なお、落札頂いた商品は、郵送を基本としておりますので、土・日、休日・祝日の発送は致しておりません。あらかじめご承知おき下さい。