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自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので経年変化はございます。2ページほどに下部に小さなヨレがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。
「食」をテーマに編んだアンソロジーシリーズも、おかげさまで、カレーライス、お弁当、おやつに続く第四弾となりました。
今回は、趣きをガラリと変えて「ビール」をお届けします。暑い夏を迎える季節にグイッと一杯。名文家たちの「ビール」について熱い思いを飲み干してください。
アンソロジーシリーズ第4弾。飲まずにいられるか?!喉が鳴る鳴る41篇。
東海林さだお、川上弘美、阿川佐和子、山口瞳、吉田健一、川本三郎、
恩田陸、平松洋子、久住昌之、角田光代、辰巳浜子、室井佑月、北大路公子、
赤塚不二夫、内田百けん、大竹聡、椎名誠、村松友視、阿川弘之、伊藤晴雨、
坂口謹一郎、星新一、小泉武夫、森茉莉、種村季弘、岩城宏之、開高健、千野栄一、
小沼丹、田中小実昌、吉田直哉、立松和平、石堂淑朗、丸山健二、永井龍男、
矢口純、佐多稲子、獅子文六、遠藤周作、吉村昭(掲載順)
作品 著者 ページ
生ビールへの道 東海林さだお
妻に似ている 川上弘美
とりあえずビール 阿川佐和子
炎天のビール 山口瞳
ピルゼン 吉田健一
駅前食堂のビール 川本三郎
列車でビール 長旅には酒器を連れて 恩田陸
もうしわけない味 平松洋子
九月の焼きそビール 久住昌之
気がつけば枝豆 角田光代
ビールのおつまみ 辰巳浜子
仕事して疲れたときのビールが最高! 室井佑月
涙を流した夜 北大路公子 著 63−66
天才バカボン お酒のにおいをよこすのだ! 赤塚不二夫
タンタルス 上 内田百間
あの日に帰りたいビール腹おじさん 大竹聡
生のモンダイ 椎名誠
ビールの味と味わい 村松友視
ビール雑話 阿川弘之
ビールが人を殺した話 伊藤晴雨
「泡はビールなりや否や」事件 坂口謹一郎
ビール 星新一
不味いビール 小泉武夫
独逸と麦酒 森茉莉
地ビール 種村季弘
ビールの話 岩城宏之
ピルゼンのピルゼン 開高健
ビールへのこだわり 千野栄一
倫敦のパブ 小沼丹
ビールの泡 田中小実昌
ネパールのビール 吉田直哉
私の酒歴書 スプーン一杯のビール 立松和平
ストリップとビヤホール 石堂淑朗
ビールの追憶 丸山健二
酒徒交伝(抄) 永井龍男
ビールを、もっとビールを 矢口純
酒少々の私のたのしみ 佐多稲子
ビールと女 獅子文六
しずかなる決闘 遠藤周作
生ビール 吉村昭
ビールは小瓶で 長田弘 著
レビューより
これは「食」をテーマに編んだアンソロジーシリーズの、カレーライス、お弁当、おやつに続く第四弾だとか。内田百閒や獅子文六から恩田陸や角田光代まで41人がビールについて筆をふるった随想を集めています。中盤の種村季弘氏のエッセイあたりからの数編には目をひかれました。
そしてこのエッセイ集の中で白眉といえるのが、吉田直哉氏のネパールでの想い出を綴った文章です。氏は地元の15歳のチェトリ少年にお金を渡して地元産のSTARビールを買いに行ってもらいます。しかし待てど暮らせど少年は戻りません。周囲の人々は、そんな大金を渡せば少年は猫ばばして戻ってこないさ、と言います。果たしてチェトリ少年は氏から金と共に逃げてしまったのか…。
その意外な結末に、氏ともども私も思わず涙ぐんでしまいました。