◆定価1760円◆潜水服は蝶の夢を見る◆ジャン=ドミニック・ボービー著◆カンヌ映画祭監督賞受賞◆
難病ロックトイン症候群がすべての身体的自由を奪った!
『ELLE』編集長が20万回の瞬きで綴る奇跡の手記
「潜水服は蝶の夢を見る」
本書は映画化され、2007年度カンヌ映画祭で監督賞受賞し、渋谷シネマライズほかで全国ロードショー公開されました。
著者のジャン=ドミニック・ボービー氏は、1952年生まれ。
ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、『ELLE』の編集長に
就任しました。名編集長として名を馳せますが、1995年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロ
ックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまったのです。まだ働き盛りの43歳でした。
病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」しました。
本書は大きな話題を呼び、フランスだけでなく、世界28か国で出版される世界的なベスト
セラーとなりました。しかし、1997年3月9日、突然死去。本書がフランスで出版された
わずか2日後のことだったのです。
内容(「MARC」データベースより)
難病で左眼の瞬き以外の全ての身体的自由を失った『ELLE』編集長は、瞬きを20万回以上繰り返すことでこの手記を綴った。潜水服にとじこめられたような状態の中で心のエレガンスを持ち続けた男の、力強いまでの証言。
著者について
【ジャン・ドミニック・ボービー】
1952年生まれ。ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、「ELLE」の編集長に就任。名編集長として名を馳せた。しかし、1996年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまう。当時はまだ働き盛りの43歳だった。病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」した。本書は大きな話題を呼び、フランスで大ベストセラーになっただけでなく、世界28ヵ国で出版される世界的なベストセラーとなった。しかし、1997年の3月9日、突然死去。本書がフランスで出版されたわずか2日後のことだった。
【河野万里子】
1959年生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。主な訳書に、フランソワーズ・サガン『愛は束縛』『逃げ道』、ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』(以上新潮社)、アイリーン・ベッカーマン『あのときわたしが着ていた服』(飛鳥新社)、『南仏の光、イタリアの風』(太平社)など。著書に『赤毛のアンの翻訳レッスン』(バベル・プレス)がある。
- 出版社 : 講談社 (1998/3/5)
- 発売日 : 1998/3/5
- 単行本 : 167ページ
<カスタマーレビュー>
2018年11月17日に日本でレビュー済み
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ただ読んでいると、何も思わないのですが、これを書いている状況や、病気を受け入れる著者を想像すると、すごく茶目っ気があり、信じられないと驚いてしまいます。
自分が同じ状況だとしたら、何を思い過ごすのだろうかと思うと、本当に感心してしまいます。
瞬きで表現した著者、それを記録してくれた方に感謝いたします。
2019年3月4日に日本でレビュー済み
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左目のまぶたしか動かせなくなった著者が綴った本と聞いて、実際読んでみたら闘病の様子や悲壮さや苦悩などはほとんどなく、まるで詩集のような著者の過去の記憶と空想であふれたエッセイ集でした。
しかしこの本自体には、自分の死を予感してか、あるいは自ら蝶となって潜水服から抜け出す事を望んでいたかのような雰囲気があり、それが心に強く残ります。
映画と合わせて見ると、著者がどんな状態だったかが分かりやすいと思います。
2017年11月3日に日本でレビュー済み
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感動しました。脳卒中で倒れ全身麻痺(ロックドインシンドローム)になり、唯一機能する左目を頼りに特殊アルファベット表を使ってコミュニケーションができるようになった作者が、あたかも潜水服を着せられたごとく自由にはならないその体の全身の感覚と、自らの記憶力、想像力を働かせて捉えた「現実」と「夢」は心に染み入る。
2021年12月10日に日本でレビュー済み
まず、風呂場で読む。
身体中にことばが引っ付いて
そして浴槽の中に静かに沈んでいく…
潜水服を着たじぶんが見える世界に漂って、だんだんと感覚と記憶のうみのなかに
浸っていきます。
新しいエッセイを読みたい人にぜひ。
2008年2月16日に日本でレビュー済み
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文章は美しく流れ、ウイットに富んでおり、万物への溢れる愛情を感じます。
泣いた、絶望した、という素直な文章が至る所に
ありますが、それを書くという事に至るまでに、この方が
どれだけの苦しみの中にいたんだろうかと思いを馳せると
胸がしめつけられます。
人生の殆どの事をあきらめ、生きる。生きてる意味って・・・?
考え方で、人間はここまで強くなれるんだ、と知りました。
あと、愛情って、偉大だなぁ、と。
与えられるということと、与えるということ。どちらも。
2008年6月14日に日本でレビュー済み
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映画を見逃していたのだが、ある本を読んだら、本のほうも素晴らしいと薦めているので、読んでみた。
大変静かな読み口。
そして内容も非常に濃くて、これがまばたきだけしかできない男性が書いたものとはとても思えない。
そういった書き方への驚きを超えた、内容自体の味わい深さが、この本を残したことの意味を一層際立たせる。
読み終わったら、何故か頑張る気というか、負けないぜという気になった。
静かなのに、あおられる。不思議な本だった。
◆帯付き
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