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SONY ソニー スカイセンサー ICF-5600 FM/SW/MW3バンドラジオ ワイドFM対応調整 電源表示灯、ACアダプター付 動作確認品 13-23です。
(スカイセンサーICF-5600の概要、特徴について)
1974年昭和49年発売(昭和51年販売完了)の古い製品です。当時の販売価格20,500円とのことです。
寸法は横幅19.5cm高さ約21.5cm奥行約8cm、重量約1.7kgです。
ICF-5600はFMに関する機能を充実させているラジオです。
①丸い窓の特徴的なマスクのデザインが気になるラジオ
②ヌルインジケーター<注1>を装備して調整が簡単
③MULTI PATH押しボタンスイッチ;FMでのビルなどからの強い反射波などに対応した装備
④MUTING スイッチ<注2>をON;FM受信調整時のノイズを減少
⑤大口径12cmスピーカー、最大出力2.5Wにて迫力あるFMサウンドをLOUDNESS ONにて楽しく
(ヌルインジケーター<注1>とは)
ヌルインジケーターとは;SONYの説明書によると、FM受信時放送波に近ずくと上下の一方が点灯し、行き過ぎると片方が点灯します。
受信電波と完全に同調した時に消灯します。とあります。
本機の表示も説明書通りです。上のLEDが点灯している時はダイヤルを下へ回し消灯し、下のLEDが点灯の時はダイヤルを上へ回
して消灯くださ い。完全に同調させた時に両LEDとも消灯 します。
FMではTUNEメーターの振れ幅が小さいのでこれを利用してすばやく簡単に調整できます。
(AFCをoffにして調整し同調後onとしてください。安定して受信します。)
(遠方の局で受信信号が低い場合は上下のLEDが小さくチラチラと光る場合が有ります。)
(MUTINGスイッチ<注2>について)
このスイッチをONにしFMの調整をすると調整中のザーザー音を消し静かに局を探すことができます。
遠方の局の場合はこのスイッチをOFFにして調整してください。
(修理整備の内容)
①故障予防のため問題の有るトランジスター2個を新替えし安定な動作を確認しました。
②ケース、ツマミ類は中性洗剤にて綺麗にしました。スピーカー内に綿ごみ等ないことも確認しました。
③ボリュウム、スイッチ類は接点復活処理いたしました。大小の基盤類はエアーブロアー、アルコールにてクリーニングしました。
④タイマーが動作不安定でしたので、スカイセンサー5500からの整備品と交換しました。
⑤スピーカーの固定は標準ではスポンジでおさえて止められていますが、本機は2か所を金具とビスにて固定しま した。
⑥アンテナがホップアップしませんでしたので注油等で整備しました。(アンテナは標準品で8素子で全長85cmです。曲り無し。写真8)
(改造の内容)
①電源表示灯として黄色LEDを取付しました。常時10mA(0.01A)程度流しています。
②メモリーライトとヌルインジケーター兼用の豆球2個を拡散カバー付き青色LEDに変更しました。最大で15mA(0.015A)ほど流しています。
(各動作他確認の内容)
①目視ですけど電解コンデンサー類の不良はありませんでした。
②FMでのAFCの動作も良好でした。
③MWでのセンススイッチの動作も確認できました。
④トーン調整は高/低独立しています。ロードネスONの動作も良好でした。
⑤バンド切替、ボリュウム及びTONE用のスライド式の2個ともガリ音は有りません。
⑥TUNEメーターの振れはFM,SW,MWとも良好でした。
⑥右側面のダイヤルにはクランクハンドルが付いており、素早く調整する事が,また前面のダイヤルロックにて固定することも出来 ます。
⑦メモリーライトON;右上の黄色のメモリーライトのスイッチを押すと上下の青色LEDが8秒間ほど点灯します。(上下の点灯の回路が
それぞれに独立しているため、上の表示灯が少し長く点灯しています。 )
⑧交換したタイマーは60分の設定で61分で動作することを確認しました。(タイマー表示の数字が5500用でしたので横向きです。写真7)
⑨ 単2電池4個でのテストOKでした。電池は付きません。(停電時使用などのためご準備願います。)
(ちなみに計算上は電池での連続使用可能時間は100時間以上です。)
⑩左側面最下部の3.5mmイヤホンの出力確認OKでした。
(受信動作確認の内容)
手持ちの信号発生器、周波数カウンターにて調整及び動作の確認をしました。
①FMバンド受信
FM受信はダイヤルフィルム表示は76Mhzから90Mhzですが、ワイドFM対応調整のため、表示値とは少しずつずれながら受信します。
調整後の最低受信周波数は76.3Mhzから受信でき、最大受信周波数は94.8Mhzでした。
フィルム表示値と実際の受信周波数とのずれは以下の通りです。
表示76.0 で 78.04Mhzで受信しました。2.0Mhzのずれ)
78.0 で 80.0 ( 2.0 )
80.0 で 82.1 ( 2.1 )
82.0 で 84.4 ( 2.4 )
84.0 で 86.9 ( 2.9 )
86.0 で 89.0 ( 3.0 )
88.0 で 91.0 ( 3.0 )
90.0 で 93.4 ( 3.4 )
以上の通りフィルム表示値より2.0~3.4Mhz高く受信します。(写真7)
②SWバンド 4.0から12.0Mhz受信
周波数表示フイルム値ほぼ通り受信しました。
③MWバンド 530から1600khz受信
530~1000Khzはほぼ表示値通り(写真6)、1200Khzでは20Khz、1400Khzで30Khz、1600Khzで40Khzそれぞれ低く受信しました。
(ACアダプターのついて)
付属のACアダプターはタカチ製のプラスチックケース(横7cm、奥行12.5cm、高さ4cm)へSONY製ラジオの電源トランス付AC/DC
6V 300mAを組み込み製作しました(写真9)。長時間動作確認を行い問題ありませんでした。
(外観の状態について)
写真では分かりにくいのですが、左右両サイドのメッキ部に小傷が多く有ります。ほかには目立った大きなキズ、汚れは有りません。
(当地区のFMの受信状態、動作確認について)
当地区FM送信局から遠いため、自宅ではケーブルテレビからのFM信号を室内に設置したアンテナから飛ばしてテストをしています。
現在5波(FM放送局は79.5と84.5の2波、MWのFM補完局は80.8、82.0、85.0の3波)を受信して長時間の動作確認をいたしました。
(参考情報)
総務省などからの情報によりますとAM番組ををFMで同時放送するFM補完放送を手掛けるラジオ局は、NHKを除き全国47社のうち
現在44に上っていて、すでにAM波停止されている局もある様です。いずれにしても2028年頃にはNHK以外のAM波はなくなるかも
しれません。
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