
Bluey (Incognito) - Life Between The Notes
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インコグニートの総帥にして「私には12ものプロジェクトが控えているんだ」というワーキングハード・マン=ブルーイ、
『リープ・オブ・フェイス』('13)好評を経て登場のソロ第2弾!
バンドのソウル純度を最上級に膨らませたインコグニートとしての最新作『アンプリファイド・ソウル』('14)はビルボード・コンテンポラリー・ジャズ・チャート首位を獲得。
この夏のジャパン・ツアーが各地ソールド・アウトの盛況をみせる頃、既に総帥・ブルーイの頭脳には次の構想が膨らんでいた
――イギリスに戻ったら、各地ショウの合間をみてセカンド・ソロの制作にとりかかって年内には仕上げるよ――。
その実、戻ってすぐ、とある新人がロンドンにブルーイを訪ねアルバム・プロデュースを受け、加えてフュージョン界の大物、ヨーロッパのヴォーカリスト、ソロ含め3 つの自身周辺プロジェクト、
と秋の作業スケジュールはツアーを加えるとびっしりだったブルーイだが、約束どおり'15 年が明けたと同時にソロがほぼ完成をみた!
写真は数々のスーパーモデルやジャズ・ジャイアンツを撮ってきた巨匠、マルコ・グラヴィアーノがシューティング、
より「オトコ」の「ダンディズム」に磨きがかかっているが、アルバムの詳細クレジットが届かずとも、前作同様、30 年近くの付き合いでお互いを知り尽くしたリチャード・ブルとの楽曲制作が軸になっているであろうことは、出てくる音で明白。
前作の“Ain't Nobody's business But My Own"のようにスキー・オークンフル辺りと制作したであろう“Hold On"は重心の低いボトムと空間的な上モノで欧米のディープハウス・トレンドそのもの。
続くアルバム・タイトル曲はMFSB“Mysteries Of The World"を思わせるグルーヴィなベースラインと、同グループ初期を思わせる壮麗なストリングスの、アルバム・リードトラック候補。
“Saints And Sinners"はいわゆる「グラスパー」後のビート構築に、上モノはハウス・クリエイターの創るR&B のそれっぽいキレイ系。
今回のキラーコンテンツ足り得る側面はジャズ目線でのラテン強化!
マンボ調の“Trippin'On This Feelin'"、ラテン・ジャズな“Columbus Avenue"と、オトナなダンス音楽を演出。
アシッド・ジャズ・シーン黎明期はこうした曲に合わせ、スーツにタイドアップして踊っていたのをブルーイは心得ている。
ということで、お子さまは背伸びなしでは入れなくとも、遊びと余裕を知る大人にはさまざまなシチュエイションに対応した、インコグニート以上にヘビロしやすい1 枚!
いわゆるアシッドジャズが好きな自分にはストライクです。ブルーイといえばインコグニートな訳ですが、もしかしたらこちらの方がしっくりくるかもしれません。というのもこのヴオーカル、甘く落ち着き癒されます、すごくステキです。ダンス系のノリのリズムで始まりいいねぇと思い、曲が進むにつれ深く太いオトにつながっていくこの流れが良いです。リズム・メロディ・歌声、どこをとってもリアルに充実の素晴らしいアルバム。ファンキーじゃないJazzyさが魅力です。