Cornell Dubilier (コーネル・デュブラー、CDE)製オレンジドロップ『716P』です
『716P』は、1970年代後半に発売された、オレンジドロップの中期のモデルのひとつです
性能的には、前モデルの715Pのリード線を非磁性の銅製に変更するなどして、高周波、高パルスでのパフォーマンスの向上を狙った高性能タイプです。高周波特性を大きく決定付ける誘電正接が非常に低く、優れた高周波応答性能と安定性が特徴とされています
また、初期のモデルであるPSや225Pが、誘電体にポリエステル(マイラー)を使用しているのに対して、この716Pや715Pはさらに特性の良いポリプロピレンフィルムを使用していますので、現代的な音に近くなっています。ですので、ヴィンテージサウンドの再現には向かないと思われます。強いて言えば〝80年代のハイファイサウンド〟用といったところでしょうか
形状は基板上でのスペース効率を高めるため、旧来の円筒型ではなくプレスして押しつぶした形になっています
最新設計のコンデンサと比べると当然性能は落ちますが、オーディオ機器の補修などにも安心して使えるタイプです
静電容量 :0.1μF(表記は104J)
定格電圧 :400VDC
静電容量誤差:5%
材質/構造:ポリプロピレン・フィルム/フォイルコンデンサ
動作温度範囲:-55度から+85度
リード線 :スズメッキ銅線(非磁性)
Made in Mexico
オレンジドロップは、米・スプラーグ社が1959年に開発したフィルムコンデンサで、明るいオレンジ色のエポキシ・コーティングの外装にちなんでその名が付けられました。安定性、温度変化に対する耐性、低吸湿性、AC回路の優れた特性、マイクロフォニックなし、など現代のコンデンサに必要な性能を備え、多くの機器で使われ続けています
オレンジドロップは2012年にそれまでスプラーグのもとで製造を続けてきたSBE社から、米のコンデンサーメーカー大手のCornell Dubilier社(コーネル・デュブラー/CDE)が製造権を買い取り、2013年以降に製造されたものはすべてCDE製です
1986年から2012年までSBE社が製造していた時期には、開発元の「SPRAGUE」と、SBEが自社ブランドで販売するための「SBE」の社名が印刷された2種類が存在します。この2つはどちらもバーモント州バレにあるSBEの工場で製造されており、印刷が異なるだけで完全に同じ物であると証明されているとのことです。スプラーグ自身がオレンジドロップを製造していたのは、1969年~1986年なので、それでしたら多少違いがあるかもしれません
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