【はじめに】
こちらは50年程の時を経て蔵出しした無垢材をベースに完全リコンディションを施した品になります。
50年前の当時、私の両親は屋久島に魅了され、産業・観光などの発展に尽力し、島に没頭しておりました。
その一環として天然記念物である屋久杉を使った製品を多数買付け・販売も行っておりましたが、その中でもこの無垢板は半ば私的なコレクションとして保管していた物になります。
屋久杉そのもののことにつきましては、語り出せば長くなりますが、こちらをご覧下さり、興味をお持ちになられる方にとりましては説明不要かと思いますので、割愛させて頂きます。
【出品物につきまして】
屋久杉の座卓です。
【コンディションなどにつきまして】
素材になっている天板は、仕入れ以降、使用はおろか展示することさえなく倉庫に保管していたものです。
野趣溢れる姿のまま製品化されることも多い屋久杉の場合、クラックもそのまま放置して仕上げられた物も多く見ますが、こちらはこの度の販売に際しまして、末長く安心してお使い頂けるよう、和の伝統工法である「契り(ちぎり)」を打ち込み補強しています。
「契り」の部材は屋久杉の細かく密な柾目を横一文字に採って使用していますので、強度もしっかり確保されています。(ちなみに加工前のクラック自体は、適度な衝撃を加えても拡がるでなく、また割れ切るでなく、充分に耐久性は確保された状態でしたが、契りを入れ強度アップを図るとともに洒落を加えてみました)
また表裏共にカンナ掛けにて旧塗膜を完全剥離した上で、表面を平滑化した後に表側と側面は新たに漆塗りで仕上げており、更に漆塗り表層はガラスコーティング剤を塗布し、極薄で高硬度な被膜(膜厚約0.3~1μ、硬度9H)を形成させ保護しています。
漆塗りの質感を損なうことなく、熱や水分、汚れへの耐久性、メンテナンス性のアップを図っています。
天板・脚共につい先日仕上がったばかりの品です。
以下、注意点になりますが、天然木である屋久杉無垢板ですから、その特有ともいえる入り皮や木肌の畝や瘤があり、また伐採・製材・製作の過程における極微細な粗などもあります。
尚、脚の設置場所によっては天板に若干のガタつきが出ますのでその点はご了承下さい。
【私見などにつきまして】
ベースとなった無垢板が、そもそも数ある保有していた板の中でも選りすぐりのコレクションとして長年保管されていたものですから非常に素晴らしい逸品です。
屋久杉には様々な種類の杢目が現れますが、それらが勢揃いしたような有様で、その威容をお楽しみ頂けることと思います。
またズラリと打ち込まれた契りが粋でカッコ良く、質実剛健の芸術美を感じさせます。
コンディションと併せてその容姿は画像にてご確認下さい。
【商品サイズと重量につきまして】
《天板》
横幅:約121cm
奥行き:約68cm
厚み:約6cm
重量:約14kg
《脚》
幹径:約40cm
高さ:約24cm
重量:約7.4kg(左右2脚の合計)
※サイズは最大部分で測定しています。
最後の画像ではサイズ比較の目安に50cm角のクッションと一緒に撮影していますが、クッションは出品物ではございません。
【配送につきまして】
天板と脚はそれぞれ個別に梱包し、計2個口での配送となります。
匿名配送は対応出来ませんので、ご購入後、お名前・お届け先・お電話番号をお知らせ頂くことになりますので、その点は何卒ご了承下さいませ。
【その他】
他にも屋久杉の製品を複数出品しています。
そちらも是非ご覧下さいませ。
商品説明や商品画像からかけ離れて逸した状態のものでない限りノークレーム・ノーリターンでお願い致します。
他所でも販売していますので、そちらで引き合いがあった場合、予告せずしてこちらの出品を取り消すことがございますのでご了承下さい。