1200年を越えて続けられてきた、荘厳で劇的な法会の実況録音盤!
昭和47年、二月堂堂内で行われた「行と祈り」の録音が最新デジタル・マスタリングで蘇る!!
「走り」「達陀(だったん)」「後夜(ごや)の悔過作法(けかさほう)」を収録!
特製紙箱入りジャケット:CD1枚(ブックレット40頁)+別冊附録「お水取りハンドブック」(48頁)
CD収録時間:55分18秒
原盤:朝日新聞社
題字および別冊表紙絵:上野道善(東大寺第219世別当)
表紙写真提供:文藝春秋
協力:華厳宗大本山東大寺
解説:牧野英三(奈良教育大学教授、LP盤制作当時)、佐藤道子(東京文化財研究所名誉研究員)
ハンドブック解説執筆:小島裕子(金剛院仏教文化研究所主任研究員)
◎本CDの特長
(1)貴重な音源の復刻
本CDは、昭和47年、東大寺二月堂で収録された、緊張感と臨場感あふれる修二会の「行と祈り」の記録です。また、朝日ソノラマから1973年(昭和48年)に発売されたLP盤(ADL-2002)の最新デジタル・マスタリングによる初CD化です。
本録音のオリジナル・マスターテープは既に消失しておりますが、この記録は後世に遺すべき極めて貴重な音源であると判断し、許諾を得てLP盤から音を起こしました。復刻作業は、JVCマスタリングセンターにて、最新のデジタル機器と技術をもって、自然な聴取感覚を損なわない範囲内で針音ノイズを極力除去してマスタリングしました。
(2)語り 小沢昭一氏の魅力
レコードのA面にあたる「走り」「達陀」(約28分)は、小沢昭一氏の語りが水先案内人となって、現地録音ならではの迫力ある音を伴い、聴き手を修二会の世界へといざないます。堂内で執り行われる所作の数々があたかも目に浮かぶようです。
レコードのB面にあたる「後夜の悔過作法」(約28分)では、あえてナレーションを排し、声明だけを収録しています。
(3)修二会研究の第一人者による充実の解説原稿
「修二会」は構成の大きな法会であり、その内容も複雑であるため、全体を理解することが非常に困難です。しかし、本CDにも収録した「悔過作法」は修二会で最も中核をなす部分であり、「走り」や「達陀」も、とりわけ印象的な行法です。この点をわかりやすく紹介し、更に理解を深めていただくために、修二会研究の第一人者である佐藤道子先生のLP盤解説を、一部新たに加筆いただいた上で復刻掲載しました。
(4)別冊のハンドブックを手に、ぜひ東大寺の修二会を現地で
修二会の入門者だけでなく何度も聴聞に訪れる熱心な方にも役立つ、わかりやすい解説と充実した資料集を満載した「ハンドブック」(全48ページ)の別冊付録付き。
聴聞のリピーターを自認する小島裕子先生が、さまざまな声明の言葉に思いを寄せて、簡潔で読みやすい案内を新たに執筆。仏教用語や詞章には極力読み仮名を振り、修二会時刻表、東大寺伽藍図など、現地ですぐに役立つ内容を掲載しました。
(5)題字と表紙絵
昭和47年当時、「権処世界」のお役であられた上野道善師は、平成21年12月現在、華厳宗管長・東大寺別当を務めておられ、このたびの本CDジャケットには題字と表紙絵を賜りました。
(6)使いやすさのために
「後夜の悔過作法」では、各声明の頭出しができるように、便宜的にトラックを設定。