SACD エリアフ・インバル フランクフルト放送交響楽団 ベルリオーズ: 幻想交響曲、レリオあるいは生への復帰
SACD/CDハイブリッド仕様 高音質SACD-Hybrid TWSA1162
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メイン
指揮: エリアフ・インバル
管弦楽: フランクフルト放送交響楽団
その他
演奏団体: フランクフルト聖歌隊 、 フライブルク声楽アンサンブル
テノール: キース・ルイス
バリトン: ウォルトン・グレンロース
作曲: エクトル・ベルリオーズ
〔DENON原盤ORTマスタリングSACDシリーズ第10回〕続編レリオへと続く本来の姿でベルリオーズの内的世界に迫る、インバルの深淵の境地を高音質で再現。ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による初SACD化!「レリオ」の歌詞対訳付
斬新な管弦楽法に彩られた革命的な傑作、幻想交響曲。そしてその続編であるレリオを組み合わせた貴重な録音。インバルならではの深い解釈でスコアの深奥を隅々まで描き尽くします。レコード芸術特選となった名盤。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング技術によりハイレゾ化を行い、初SACD化。音場・音質が鮮やかに向上しています。CD層も今回のマスタリング音源を使用しました。
マーラーの交響曲全集で世界的成功を収めたインバル=日本コロムビアのコンビが次に収録をスタートさせたのがベルリオーズの作品でした。この提案はインバルからもたらされ、当時の日本コロムビアではベートーヴェンを始めとしたドイツ主流の音源は旧東独のスウィトナー等であったものの、インバルの斬新な解釈による独墺系の演奏が期待されていたため当初は難色を示したとのこと。しかし当時の日本コロムビアのカタログにベルリオーズがなかったことや、ヘッセン放送との共同制作で収録コストが低く抑えられることを勘案し、制作をスタートさせたようです。もっとも、マーラーの途中からワンポイント録音での評価が高くなっており、ベルリオーズの壮大なオーケストレーションへの挑戦ということでも後押しとなったのかも知れません。当時、日本コロムビアの録音チームでは従来の自社製4チャンネルPCM録音機に加えて、三菱の32チャンネルデジタル録音機も持ち込んでの収録を行おうとしていました。録音面においての自信や、インバルが50代前半であり新しいアクションが生じやすかった時期であったことも重なり、以降もプロジェクトが重なって行きます。このベルリオーズ作品はマーラーと同様に1987年9月の「幻想交響曲」と「レリオ」のから定期演奏会とセットで収録が行われてゆくことになります。
インバルと日本コロムビアがマーラーに続けてレコーディングを行った作品として、この「幻想交響曲」と「レリオ」は発売当初から話題となりました。ドイツのオケによるフランス作品ということでの懸念は全くないばかりか、フランクフルト放送交響楽団と築いてきた両者の高度な繋がりにより、良質な録音での単なる演奏効果を狙った音源ではなく、曲の内面まで深く踏み込んだ演奏としてむしろ評価を得たアルバムです。加えて、それまで録音機会が少なかった「レリオ」を加えた効果は高く、合わせて聴くことでより作品への理解が深まるという点でも歓迎されました。きわめて演奏機会が少ない「レリオ」を加えた録音としては現在でも随一の音源と言えます。元々ナレーションが占める割合が大きい作品ですが、ベルリオーズらしい美しい響きと演奏効果は絶大で、「幻想交響曲」含めダイナミックな表現と重低音の充実ぶりはオーディオ・ファイルとしても興味が尽きない音源でもあります。定評ある録音を、今回初SACD化音源として最新で復刻します。
今回のORTマスタリングは、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方がより拡がる復刻となっています。80年代後半のデジタル録音ですが当時の日本コロムビアには既にいくつもの経験とノウハウがあり元々音質自体は良く、安定感がありますので、マスタリングにおいては従来以上に鮮やかな音質を心掛けました。これらの最新復刻により、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。