11CD
小澤征爾ボックス
75歳記念限定盤
1970年にサンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任、1973年からはボストン交響楽団の音楽監督に就任し、29年間にわたりその任を務め上げ、その間にもウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめとする世界屈指のオーケストラの指揮者として招かれ、2002年からはウィーン歌劇場の音楽監督を務めるという偉業を成し遂げた小澤征爾。
マエストロの75歳を祝って、ドイツグラモフォンとフィリップス、デッカにおこなった録音の中から、代表作と呼ばれる評価の高いアルバムを11枚集めてお買得価格でご提供!
サンフランシスコでの1972年の録音に始まり、ボストン交響楽団、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、そしてサイトウ・キネン・オーケストラを指揮した小澤征爾のエッセンスともいうべき演奏を集めた内容は非常に充実したものです。
CD1
バルトーク:管弦楽のための協奏曲、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
サイトウ・キネン・オーケストラ
2004年5月、ヨーロッパ公演を行った折にミラノで収録した「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」と同年9月の松本での公演ライヴとなる「管弦楽のための協奏曲」。小澤は事あるたびにこのオケコンを取り上げてきており、このディスクでは、一部の隙もない、巧妙に計算し尽くされた、確信に満ちた演奏を聴くことができます。スター・プレーヤーを擁するサイトウ・キネン・オーケストラならではの高いヴィルトゥオジティをもって聴く者を圧倒します。バルトーク没後60年を記念するに相応しい名盤。
バルトーク:
1.管弦楽のための協奏曲 Sz.116
2.弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
サイトウ・キネン・オーケストラ
小澤征爾(指揮)
録音:2004年5月 ミラノ(2)、9月 松本(1)
CD2
ベルリオーズ:幻想交響曲、ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
サイトウ・キネン・オーケストラ
妄想と激情が炸裂。聴き手を興奮の渦に巻き込んだ激演。小澤征爾の十八番であり、1960年代から70年代にかけて折りに触れて演奏し、トロントやボストン交響楽団との初録音にも選んでいた『幻想交響曲』。2007年のサイトウ・キネン・フェスティバルでは久しぶりに同曲を取り上げ、劇的な吸引力で聴き手を興奮の坩堝に誘いました。3楽章までで充全に作品のもつ甘やかな美しさを印象付けた上で、続く4楽章、5楽章では尋常ならざる迫力が津波のごとく聴衆をのみこんだ壮絶な演奏をライヴで収録しています。
1.ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
2.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
サイトウ・キネン・オーケストラ
小澤征爾(指揮)
録音:2007年9月、松本
CD3
武満徹:作品集
サイトウ・キネン・オーケストラ
武満晩年の作品4曲と、若き日の作品1曲を収録。『セレモニアル』は「秋の歌」という副題を持ち、サイトウ・キネン・フェスティバルのオープニングを飾った1992年の記念碑的な作品。宮田まゆみの笙とサイトウ・キネン・オーケストラによるこのときの演奏が初演でもありました。
同じく1992年に書かれた『系図(ファミリー・トゥリー)』は、「若い人たちのための音楽詩」という副題が付された語りとオーケストラのための美しい音楽。語りは日本語・英語・フランス語のヴァージョンがありますが、ここでは英語版を使用し、娘の小澤征良が受け持っています。
『マイ・ウェイ・オブ・ライフ』は、「マイケル・ヴァイナーの追憶に」という副題を持つバリトン独唱と混声合唱、オーケストラのための1990年の作品で、田村隆一の詩をテキストとしています。親しみやすい旋律が特徴的な音楽です。
『弦楽のためのレクィエム』は弦楽オーケストラのために1957年に書かれた武満初期の傑作で、彼の代表作でもあります。
『エア』は遺作となったフルートのための1995年の作品。ここではオーレル・ニコレが素晴らしい演奏を披露しています。
武満徹:作品集
1.セレモニアル
2.系図(英語版)
3.マイ・ウェイ・オブ・ライフ
4.弦楽のためのレクイエム
5.エア(フルートのための)
宮田まゆみ(笙:1)
御喜美江(アコーディオン:2)
小澤征良(語り:2)
ドゥエイン・クロフト(バリトン:3)
東京シンガーズ(3)
オーレル・ニコレ(5)
サイトウ・キネン・オーケストラ(5以外)
小澤征爾(指揮:5以外)
録音:1992年5月(1)、1995年9月(2,3)松本、1991年9月ネイメーヘン(4)、1994年4月ユトレヒト(5)
CD4
マーラー交響曲第2番『復活』
ボストン交響楽団
交響曲全集のほかにもいくつかの録音があるなど、マーラーに積極的な小澤征爾。中でも『復活』は実演でも定評があり、このボストン響とのレコーディングでも完成度の高い演奏を聴かせています。元々は2枚組でしたがここでは1枚に収録しています。
・マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
キリ・テ・カナワ(S)
マリリン・ホーン(Ms)
タングルウッド音楽祭合唱団
ジョン・オリヴァー(合唱指揮)
ボストン交響楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1986年12月、ボストン
CD5
20世紀バッハ
ボストン交響楽団
ヴィルトゥオーゾ・オーケストラル・トランスクリプションズという副題の付されたバッハ編曲アルバム。おなじみのストコフスキーに加え、ヴェーベルン、齋藤秀雄、ストラヴィンスキー、シェーンベルクという、それぞれ切り口の異なる作曲家による編曲が施されたバッハ作品が収録された興味深い内容。オーケストラの表現力が高度で録音も優秀なため聴きごたえがあります。なお、もとのアルバムは現在廃盤なので、復活は嬉しいところです。
バッハ・トランスクリプション
1.トッカータとフーガ ニ短調 BWV565(ストコフスキー編)
2.音楽の捧げもの BWV1079:6声のリチェルカーレ(ヴェーベルン編)
3.パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004:シャコンヌ(齋藤秀雄編)
4.『高きみ空よりわれは来たれり』によるカノン変奏曲 BWV769(ストラヴィンスキー編)
5.プレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV552(シェーンベルク編)
ボストン交響楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1989~90年、ボストン
CD6
プーランク:グローリア、オルガン協奏曲、田園奏楽
ボストン交響楽団
鋭敏なリズム感覚と快適な推進力でプーランクの作品に素晴らしい演奏を聴かせる小澤征爾。このアルバムには声楽とオケものの代表作として『グローリア』と『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲』『クラヴサンと管弦楽のための田園奏楽』の3曲を収録しています。
23分ほどの『グローリア』は、セルゲイ・クーセヴィツキ財団の委嘱によって書かれたボストンゆかりの作品で、有名なヴィヴァルディの『グローリア』を意識しながらもプーランクらしい洒落っ気も交えた音楽は魅力たっぷり。
22分ほどの『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲』は、荘厳なオルガン・サウンドや迫力あるティンパニなどオーディオ的な効果も抜群の人気作。
25分ほどの『クラヴサンと管弦楽のための田園奏楽』は第3楽章のいかにもプーランクらしい豊富な旋律素材を駆使した音楽がめくるめく快感を味わわせてくれる傑作です。
プーランク
1.グローリア
2.オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲
3.クラヴサンと管弦楽のための田園奏楽
キャスリーン・バトル(S)
タングルウッド音楽祭合唱団
ジョン・オリヴァー(合唱指揮)
サイモン・プレストン(オルガン)
エヴァレット・ファース(ティンパニ)
トレヴァー・ピノック(クラヴサン)
ボストン交響楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1987年11月(1)、1991年11月(2&3)、ボストン
CD7
リムスキー=コルサコフ:『シェエラザード』
ウィーン・フィルハーモニー
ウィーン・フィルの微妙な変化をもつ独特の色調を生かしながら、原色の『シェエラザード』にはない繊細で複雑な味わいを引き出した見事な演奏。録音も優秀です。
リムスキー=コルサコフ
1.交響組曲『シェエラザード』作品35
2.序曲『ロシアの復活祭』作品36
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1993年3月&4月 ウィーン、ムジークフェライン
CD8
R.シュトラウス:『アルプス交響曲』
ウィーン・フィルハーモニー
レコードアカデミー賞受賞の名盤。アルプス登山という姿を借りて、大自然の情景や心象風景を、大編成オーケストラを駆使して描きあげた傑作『アルプス交響曲』と、珍しい2曲の吹奏楽曲を収録。
繊細な音楽から大迫力の嵐に至るまで、小澤征爾指揮するウィーン・フィルの表現レンジの凄さを改めて実感させる演奏です。
R.シュトラウス
1.ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ AV109
2.アルプス交響曲 作品64
3.ヨハネ騎士修道会の荘重な入場 AV103
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1996年3月 ウィーン、ムジークフェライン
CD9
チャイコフスキー交響曲第5番、『1812年』
ベルリン・フィルハーモニー
冒頭に現れる「運命の主題」が全楽章にわたって様々な形で用いられ、この主題が全曲を統一する役目を担う第5交響曲。チャイコフスキーは小澤征爾が最も得意としているレパートリーのひとつで、この交響曲でも彼の個性を存分に発揮してベルリン・フィルハーモニーを自在に操り、白熱の名演奏を繰り広げています。大序曲『1812年』をカップリング。
チャイコフスキー
1.交響曲第5番 ホ短調 作品64
2.大序曲『1812年』 作品49
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1989年4月(1)、1992年11月 ベルリン
CD10
ワーグナー:序曲集
ベルリン・フィルハーモニー
楽器編成を守り、ワーグナー本来のオーケストレーションの綾を高精度に再現するベルリン・フィルとの素晴らしい共同作業。中でも『ローエングリン』の美しさは絶品です。
ワーグナー
1.歌劇『さまよえるオランダ人』序曲
2.歌劇『ローエングリン』~第1幕への序曲
3.楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』~第1幕への前奏曲
4.歌劇『タンホイザー』序曲
5.楽劇『トリスタンとイゾルデ』~前奏曲と愛の死
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1989年6月 ベルリン、フィルハーモニー
CD11
『ロメオとジュリエット』
サンフランシスコ交響楽団
36歳の小澤征爾が、当時音楽監督を務めていたサンフランシスコ響を指揮して録音したアルバム。3人の作曲家による『ロメオとジュリエット』のほか、現代版『ロメオとジュリエット』ともいうべき『ウェスト・サイド・ストーリー』からシンフォニック・ダンスを収録。若き日の清新な演奏です。
・チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
・プロコフィエフ:バレエ『ロメオとジュリエット』(抜粋)
・ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』~愛の情景
・バーンスタイン:『ウェスト・サイド・ストーリー』~シンフォニック・ダンス
サンフランシスコ交響楽団
小澤征爾(指揮)
録音:1972年6月、サンフランシスコ、フリント・センター
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