「バーン・オー・ブリオン 1989年 750ML」 1本を出品します。
" Bahans Haut-Brion 1989, Pessac-Leognan, France "
「ペサック郊外の商業地区にあるオー・ブリオンは 1935年にオーナーとなったディロン一族が畑とセラーに多額の資金を投入してきた結果、美しいばかりでなくグラーヴの模範的なシャトーの一つとなっている。とびきりリッチで、土っぽい豊かさと凝縮感を備えたワインであり、紛れもなく一級シャトーの地位にふさわしい。ブラインド・テイスティングすると、オー・ブリオンは1級シャトーの中で最も香り高く、最も外交的である。最高のヴィンテージにおいては、早熟であるにもかかわらず、重みとともに舌触りも増し、30年かそれ以上熟成を続ける能力を持っており、ほかの1級シャトーのどのワインよりも飲み頃の期間が長い。香りの面で、オーブリオンの偉大なヴィンテージの右に出る者はいない。私の大のお気に入りである。」 ロバート・パーカー著「ボルドー 第4版」より抜粋
そして、パーカー氏は 1989年のオー・ブリオンを「最高のヴィンテージ」と讃え 100点を与えています(2003年1月試飲。その後、ワイン・アドヴォケイトは 2022年2月の再試飲でも 100点を与えています)。その最高のオー・ブリオンのセカンドワインが出品のバーン・オー・ブリオン 1989年です。
昨今、セカンドワイン用の畑を設けるシャトーが散見されますが、バーン・オー・ブリオンはシャトー・オー・ブリオンと同じ畑から収穫された葡萄を同じ醸造方法で造ったワインです。最終段階の選別でセカンドワインに格下げされた限りなく「ファースト」に近い「セカンド」です。2022年2月のワイン・アドヴォケイト再試飲で「ファースト」に100点を与えた William Kelley氏は同時に「セカンド」の試飲もしているのですが、93点に上方修正して次のコメントを残しています。
「1989年のバーン・オー・ブリオンは、何故オー・ブリオンがわざわざこのヴィンテージで2本目のワインを造ったのか不思議に思うほど素晴らしい(=セカンドに格下げする必要など無かった)。オー・ブリオンよりも身近なバーンには、ローストしたブラックフルーツ、燃えさし、キューバ産の葉巻、ローム質の土壌の香りがグラスから弾け出す。ミディアムからフルボディで、しなやかで肉厚、魅力的で表現力豊か、とろけるタンニン、熟した酸、長く甘い風味のフィニッシュがある。今日、バーン・オー・ブリオンは、メドックのファースト・グロースよりも優れた成績を収めている。2030年までは美味しく飲めるだろう。93点」William Kelley, Wine Advocate, February 2022
また、上記コメントの3年程前に試飲したジョン・ギルマン氏も次のようにコメントしています。
「私は2012年にハート・デイビス・ハートが試飲して以来、素晴らしい1989年のシャトー・オー・ブリオンのボトルを飲んだことはないが、バーン・オー・ブリオンは、1989年のヴィンテージの中でも傑出している。ブーケは深く複雑で、ローストしたカシス、焦げた土、葉巻の灰、美しいタバコの葉の要素、スモーキーなトップ・ノートが絡み合う。味わい深いワインは、長い年月を掛けて深く複雑に、そして美しく変貌を遂げ、果実の豪華な芯、細かいフォーカスとグリップ、適度なタンニン、長くて土壌主導の非常にバランスの取れたフィニッシュを備えている。これは、私が今まで味わったバーンの中で唯一最高のヴィンテージであり続けている。92+点」John Gilman, View From the Cellar, April 2019
このように1989年「バーン・オー・ブリオン」は非常に評価が高いのですが、売りに出ているボトルを見かけることは非常に稀です。この機会をどうぞお見逃しなく!