SACD カレル・アンチェル チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 ストラヴィンスキー:バレエ≪春の祭典≫≪ペトルーシュカ≫
SACD/CDハイブリッド仕様 高音質SACD-Hybrid TWSA-1055
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メイン
指揮: カレル・アンチェル
管弦楽: チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
その他
作曲: イーゴリ・ストラヴィンスキー
チェコ・フィル全盛期の1963年録音である「春の祭典」と、虚飾を排した写実的な名演「ペトルーシュカ」のベストカップリング盤。優秀録音。今回の復刻のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規でダイレクトDSD化を行った音源をマスタリング。世界初SACD化!
初演からちょうど50年を迎えた1963年に録音された、まさに歴史的意味を持つアンチェルの「春の祭典」と、楽譜を忠実に再現、展開した名盤「ペトルーシュカ」の理想的カップリング。黄金期のチェコ・フィルの演奏が現況で最高の音質で再現されます。今回の復刻のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから新規でダイレクトDSD化を行った音源をマスタリング。
1963年当時は「春の祭典」がちょうど初演から50年を経過した時点であり、初演者であるモントゥー盤等があったものの、まさにこの年以降にブーレーズやカラヤン、コリン・ディヴィスなどこの曲の録音史に重要な足跡を残す名盤が生まれることになります。その中にあって、アンチェルもまた1963年になったばかりの1月と3月に、この録音を行いました。当時、ステレオ録音が浸透し、その効果が顕著に感じられる「春の祭典」をレコード会社が注目したという点も大きいと思われますが、初演から50年が経って、「春の祭典」が音楽史的にも浸透した現れとも言えます。その中でアンチェルは、楽譜に忠実に従いながらも曲が持つ原始的なリズムや演奏効果をストレートに表出しており、上記の名盤に勝るとも劣らない名演を生みました。スプラフォンの録音はエンジニアや年代による変化が著しいですが、この録音は楽器の質感、特に当時の素晴らしい木管楽器の音色が素晴らしくリアルに収録されています。ターリヒ以来の全盛期と言われる当時のオケの実力がはっきりわかる優秀録音です。全バランス的にスムーズで切れもあり、アンチェルのやりたいことが今回のSACD化ではっきりとわかる出来です。
「ペトルーシュカ」は前年62年の録音で、こちらも劣らず当時のオケの実力がわかる録音・演奏です。流れが良くオーケストレーション的にも面白い作品を当時の特にソロ楽器が主に支えながらも、オケ全体で作品自体を真摯に描いた名演です。録音状態は「春の祭典」とは異なりますが、スプラフォン独自の音色が美しく、まだ録音当時少なかったこの曲を広めた功績は大きいでしょう。
録音はスプラフォン独特の、高域に艶が乗ったあたたかみのあるサウンドにさらに磨きがかかり、倍音成分と楽器の実在感が増した、細部まで見通しの良い響きが堪能できます。元々質感の良いスプラフォン・レーベルの音は、最新のDSD化でさらに真価を発揮します。ヴァイオリン・パートの統一感のある音色に加え、当時の木管・金管の特徴あるサウンドは今聴いても素晴らしいものがあります。間接音も豊かです。
今回の新規企画では、本国チェコのスプラフォン社が所蔵しているオリジナルのアナログ・マスターテープから、全くの新規で、ダイレクトにDSD化を行った音源を使用し、SACD化のためにマスターを制作。日本でDSDマスタリングを行った上で、SACDハイブリッド盤として発売いたします。昨今のデジタル化(A/D変換)の技術進歩は著しく、より高度かつ緻密にマスター音源を取り出せるようになりました。まさにマスターに極めて近い音質をSACDで堪能できます。尚、CD層も今回新規のDSDマスタリング音源を使用しました。LPで初出以来の名盤の数々も、今回の最新DSD化により、これまで以上の感動を得られるはずです。その効果は驚くべきもので、鮮明になった音質により、あらためて、音源の真価を再発見できる程の出来です。