「CADET Ⅲ」は1964年から70年まで製造されていました。
小型の筐体の中にずっしりとしたトランスが収められ、10Wという出力とは思えない程パワフルで、同時代のGoodmansのAXIOM 30センチのフルレンジも楽々とドライブします。
またその音質はとても繊細でピアノや弦楽器など、このアンプ特有と言える美しい響きを奏でます。
・状態について
現状電源は入り音は出ますが、大きなポップノイズが出ます。このままでは使えませんので修理を前提としてお考えください。
以前はとても良い音で鳴っていましたが、経年による部品の劣化かと思われますが、故障の原因は不明です。
私の方では日々忙しい事と古いオーディオが多い為、諸々と修理に出して複数を使いこなす気力もなくなってきましたので手放すことにしました。
・天板の化粧板の右角に剥がれがあります。
・ツマミはオリジナルが傷んでいた為、以前に私が付け替えました。
・アンプに入っている真空管はプリ部にECC807(BRIMAR)×2本(MAZDA)×1本 、パワー部にECL86(PHILIPS)×3本(Mullard)×1本 PHILPS 以外は全て英国製です。
特にプリ部のECC807は希少球と言われており、入手も難しくあっても高価です。
・仕様
電源は110Vが選択出来、日本の100Vでも問題なく動作します。
出力:8Ω 10W
寸法:W30cm, D26cm, H13.3cm (ウッドケースの大きさ)
重量:7.2kg
※電源コンセントはオリジナルのBFタイプですので(220V -240V仕様)、日本用100Vへの変換プラグが必要です。
なにぶん60年近く前の古いオーディオです。私自身も中古で購入したため、これまでの修理履歴等も不明です。
あまり細かい方や完璧を求められる方は入札をお控えください。
ご落札後の梱包及び発送は、なるべく迅速で丁寧を心がけますが、到着当初からの電源が入らないなどの不具合以外はノークレーム・ノーリターンでお願い致します。