初めて、ギターの巨匠ラリー・カールトンとデビッド・T・ウォーカーがステージを共にします。
東京のビルボードライブで録音されこのアルバムには、ラリーとデビッドTが作曲したクラシック
が収録されています。クルセイダーズの「The Well's Gone Dry」やグヴィーなブルースチューン
「My Baby By My Side」などのトラックで、時間をさかのぼって一歩遡ることをお楽しみいただけます。
ラリー・カールトンは、スティーヴ・ルカサーとのコンビあり、リー・リトナーやロベン・フォードとの
コンビあり、またB'z の松本孝弘とまで、近年多くのギター共演(饗宴) を見せてくれていますが、そんな一
連のプロジェクトの中でも、デイヴィッド・T.ウォーカーとのライブに、胸をワクワクさせた往年のファン
はひと際多かったことでしょう。
共に1970年代から、数あまたのセッションに参加。ジャズ、クロス・オーバーの分野のみならず、この二人をバックに迎えたポップ、ロック、ソウルのアルバムは数えきれないほど。中でも、カールトンにおけるス
ティーリー・ダンや、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーら超大物アーティストのバックでのデ
イヴィッド・T.ウォーカーのギターは影の主役ともいって過言無しといえますそんな二人が、ここでは、
往年の名曲を演奏しているのですから、本作、あまりにも魅力的です。いうまでもなく、「Soul Food Cafe」は
ジョー・サンプルのアルバム・タイトルともなった曲の「The Well's GoneDry」は、クルセイダーズのナンバー
( 『サザン・コンフォート』収録)。共にクルセイダーズのバックで活躍した二人にとっては、魂の通ったもの。
シャッフルの弾むようなリズムで
ブルージーに奏でるギターや、グルーヴするファンクなナンバーは、往時を思いださせてやまず、昨年、
亡くなったジョー・サンプルへの二人の思いも込められています。
また、ロバータ・フラックが大ヒット( 全米ナンバー1!) させ、かつ、ソウル・シンガー、マリーナ
・ショウが名作『フー・イズ・ジス・ビッチ、エイニウェイ?』で取り上げたナンバー。この作品でも、
2人は共演。40年近くたった今でも、その演奏は聴く人の心を動かして余りあります。エヴァーグリーン
な魅力を持つこの曲が録音されたのは1974年のこと。リアル・タイムで体験した人もいれば、その後DJ
が取り上げたことによりファンになった人も多いといえますが、名曲、名演とはかくあるもの…とも言え
る演奏は、そうした時を超えるものなのでしょう。
1 | Burnable |
2 | Nite Crawler |
3 | March of the Jazz Angels |
4 | Soul Food Cafe |
5 | A Place for Skipper |
6 | 10 PM |
7 | The Well's Gone Dry |
8 | Feel Like Makin' Love |
9 | My Baby By My Side |