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SONY ソニー スカイセンサー ICF-5900 FM/AM/SW1/SW2/SW3 5バンドレシーバー 難あり 前期モデル ワイドFM対応調整 電源表示付 AC/DCアダプター付 動作確認品 13-44です。
(スカイセンサー ICF-5900の概要、特徴について)
1975年昭和50年10月発売の前期モデルの製品です。当時の販売価格27800円とのことです。
寸法は横幅約22cm高さ約23cm奥行約10cm、重量は電池も含めて約2.2kgです。
本機 ICF-5900は1970年代のBLCラジオを代表する高性能機のひとつとされているようです。
メインチュウニングダイヤルは従来の糸掛け式をやめてオールギヤードライブ化して性能の向上を図っています。
本機のスピーカーの口径は10cmです。
実用最大出力1900mWにて迫力あるサウンドを楽しめます。
(修理、整備の内容について)
内部開放分解し全てのスイッチ、可変抵抗器は接点復活剤にて整備しました。
基板は回路上の半田のカスや古い接着剤カス 綿ゴミなどをアルコール、エアーブロアーにて除去しました。
ケースは中性洗剤にて水洗いしました。ツマミ類は磨き上げました。
スピーカー内部のゴミの蓄積は有りませんでした。
その他綿ごみ、汚れ等の徹底したクリーニングを内部及び外部ともにしました。
乾電池BOXは整備しきれいです。
アンテナ部は注油、クリーニングしました。
(難ありについて)
TUNEメーター不良です。分解したのですが、修理不能でした。予備品も入手できませんでした。
アンテナ先端破損のため、収縮チューブにて処理しています(写真5)。アンテナは5素子で全長54cmとなっています。
(改造、調整の内容について)
ワイドFM対応でFMの受信周波数帯を広くしました。(下記FM受信確認データーの通り)
電源表示を黄色LEDを主スイッチの下部に追加しました。
TUNNINGメーターとダイヤル表示面の照明用電球2個を豆球から拡散カバー付き青色LEDに取替えました。(写真8)
(どちらとも動作中は約10mA程(0.01A)流しています)
上面左の黄色スイッチへテプラにてランプテストの表示を追加しました。(写真5)
(各動作確認など)
FMでのAFC動作は良好でした。
AM SENSのDX/LOCAL切り替えも良好でした。
ボリュウムとトーン調整の2個のガリ音は有りません。
バンド切替スイッチのガリ音も有りませんでした。
BFOの動作も良好でした。短波帯でのSSBの受信なども可能です。
付属の3.5mmイヤホン出力も確認しOKでした。
単1電池3個でのテストOKでした。電池は付きませんので、停電等に対応するために準備しておいてください。
(ちなみに新しい単1電池 3個での使用可能時間はラジオを通電しっぱなしで計算上は200時間はもてるようです。)
(外観の状態について)
写真では分かりにくいのですが、上面,右側面、後ろ面にシミがが有ります。
(受信動作の確認内容について)
FM/MW/SW1/SW2/SW3 5バンドの受信周波数及び感度を標準信号発生器及び周波数カウンターにて確認しました。
①FM受信では表示は76Mhzから90Mhzですが、ワイドFM対応調整後の最低受信周波数は75.9Mhzから受信でき最高受信周波数
は93.3Mhzでした。
フィルム表示値と実際の受信周波数とのずれは以下の通りです。
表示76.0 で 77.0Mhzで受信しました。(1.0Mhzのずれ)
78.0 で 79.0 ( 1.0 )
80.0 で 81.0 ( 1.0 )
82.0 で 83.3 ( 1.3 )
84.0 で 85.4 ( 1.4 )
86.0 で 87.6 ( 1.6 )
88.0 で 99.6 ( 1.6 )
90.0 で 92.1 ( 2.1 )
以上の通りフィルム表示値より1.0~2.1Mhz高く受信します。(写真7で79.5Mhz受信中)
②MW受信は530から1600Khzは全域でほぼ表示通り受信しました。(写真6で684Khz受信中)
③SW1受信は4.0~10.0Mhzは全域でほぼ表示通り受信しました。
④SW2受信は12.0~20.0Mhzは全域で表示通り受信しました。
⑤SW3受信は20.0~28.0Mhzは全域で0.2から0.3Mhz低く受信しました。
(付属のAC/DCについて)
付属のACアダプターは、SONYのAC-E455D型4.5V 500mA出力です(写真9)。ケーブル長は1.8mです。
無負荷での出力電圧は6.4Vでした。長時間の再生動作で確認し問題ありませんでした。
(当地区のFMの受信状態、動作確認について)
当地はFM、MW送信局から距離が有ります。FM受信についてはケーブルテレビ回線から部屋内にアンテナケーブルを張り受信テストを行っています。 現在5波(FM放送局は79.5と84.5の2波、FM補完局は80.8、82.0、85.0の3波)を受信し、長時間の動作確認を行いました。
(その他参考の情報について)
総務省などからの情報によりますとAM番組をFMで同時放送するFM補完放送(ワイドFM)を手掛けるラジオ局は、NHKを除き全国47社の うち現在44に上っていて、来年秋をめどにAM波停止の実験の具体案が示されている様です。
いずれにしても2028年頃にはAM波はなくなるかもしれません。
出来る限りの点検、調整、整備をいたしました。ご検討のほどよろしくお願いいたします。
初期不良がありましたら誠意をもって対応致しますので、到着後1週間以内に取引メッセージにてご通知ください。
どうぞよろしくお願いいたします。