「シャトー・モンローズ 2003年 750ML」 1本を出品します。 "Chateau Montrose 2003, Saint-Estephe, Medoc, Bordeaux"
『サン・テステフのラトゥール』と呼ばれるほど濃厚で力強く重々しい長期熟成型のワインを造ってきたモンローズ。かつて、その土地がヒースに覆われた荒野だった頃、開花すると一面が薔薇色に染まったことから、モン(山)ローズ(薔薇)と名付けられました。 畑は、眼下にジロンド川が見渡せる高台にあり、寒い時期にも川の反射熱により暖かく保たれるため、春先の霜の害を受けにくくなっています。また、砂利の下に石灰を多く含む粘土層があるという特殊な土壌が上質のメルローを生み出しています。このため、メドック地区よりも右岸のワインが高く評価されるような年であっても、シャトー・モンローズは高く評価されることが多いようです。
恵まれた立地条件と土壌の良さに信頼を置くシャトー・モンローズのワイン造りは、いたって伝統的ですが、そのクオリティに関しては、ロバート・パーカー氏に 「格付けが見直されることがあれば、モンローズはメドックの一級に格付けされるかもしれない。」 (『ボルドー第4版』より)と賞賛される程、高く、ヴィンテージに左右されない安定感と重厚なスタイルが守られています(1970年代後半から80年代前半、一時的にカベルネ・ソーヴィニヨンの比率を減らして、メルローを増やし、やや軽いスタイルのワインが造られたことがありますが)。年によっては、1級シャトーと同格、もしくはそれを超える評価をされ、50年の熟成にも耐えるモンローズのワイン。是非、オールド・ヴィンテージのワインでその実力を確かめてみてください。 凝縮感たっぷりで濃密、非常にタニックな為、近づき難い印象がありますが、オールド・ヴィンテージをゆっくりと開かせていくと、驚くほどエレガントで奥行きのある味わいを堪能できます。「通好みのワイン」です!
2003年のボルドー地方は記録的に降水量が少ない酷暑の年でした。タンニンが十分に成熟し、アルコール度数の高い長期熟成可能なワインが造られ、2000年VTの再来と称賛された偉大な年です。2003年モンローズをバレル・テイスティングした R. パーカー氏は Wine Advocate ♯152 (April 2004)において次のコメントを残して96~100点を与えています。
「インクのような紫色。誇らしげな、壮観で、華麗なクレームドカシス、新樽、燻煙、細かく砕いた岩、白い花を思わせる芳香がある。とてつもなく豊かで、とろりとした舌触りをしていて、フルボディ。味わってみると巨大な存在感があり、フィニッシュは60秒を越す。酸は弱い。予想される飲み頃は現在から2040年。」
その後、再試飲で99点(Wine Advocate ♯214, 2014年8月)、98点(2017年3月)の評価を与えています。以下は99点のコメントです。
「パーフェクト・スコアの候補である2003年モンローズは、私がバレルから試飲して以来、スーパースターとなっている。(2003年ボルドーの評価が見直される中にあっても)モンローズに劣化の兆しは無く、素晴らしいテロワールを反映した素晴らしいワインだ。深い青/紫色で、ブルーベリー、黒スグリ、ブラックベリー、甘草とクスノキの見事な香りを漂わせている。凝縮されてフルボディで豊かな酒質にタンニンが溶け込み見事に調和している。この大きな、荒々しい、豪華なワインはちょうど成熟段階に入り始めたところだ。」
The Wine Cellar Insider 98点 (2020年4月), James Suckling 97点(2013年7月), Stephen Tanzer's International Wine Cellar 96点(2006年5月)等、多くのワイン専門誌が極めて高い評価を与えています。
現在、地下室に設置してあるドメテック ワインセラー Silent Cave にて保管しております。