ぺるけ式 トランジスタ式ミニワッターPart5 19v版 東芝製2SK170BL使用 (自作品)
参考文献http://www.op316.com/tubes/mw/mw-19v-p5.htm
アルミケースにタカチ電機工業HIT23-5-18SS(H50mm、W228mm、D180mm突起部含めず)を採用、適正な放熱設計により発熱を抑えてあります。このタイプのケースはぺるけさんの作例トランジスタ式ミニワッターPart6に採用されてます。長時間通電した後にケースに触っても、ほんのりと温度を感じる程度となっております。
使用した基盤はぺるけさんの回路を参考に製作したオリジナル特注品です。
回路定数は公開されている回路図を忠実に再現しています。(定数変更はLEDの抵抗光量調整のみです)
回路に使用した電子部品は全て解説にある指定部品を使用しています。代用品や表面実装部品等、海外流通品等、本家解説と異なる部品は一切使用していません。
トランジスタとダイオードは全て選別品を使用しました。
初段増幅回路に非常に貴重な東芝製2SK170BL選別品を使用。
希少な超低雑音、高利得な単体JFETです。2SK170BLはGMが高い特徴がありぺるけさんの解説によると、このJFETに合わせてドレイン電流値を設定なされたと説明があります。代用品を使用した回路ではぺるけさんの設計通りの性能にはなりません。利得が下がってしまいます。熱結合する前に2SK170BLの写真を撮っておきましたのでご確認下さい。バイアス特性が非常に近い物をペアとして使用しています。このようなペアは現在では入手不可能となっております。
DCオフセット調整済み。
出力段バイアス回路のダイオードは解説にも説明があるUF2010の選別品を採用しました。数多く(300個以上)のダイオードから実際に電流を流して順電圧を測定しペア選別した高精度選別品を使用しております。作例の1NU41より低い順電圧の選別品を使っていますので発熱を抑えつつ左右のアイドリング電流差は3mA程度と非常に安定しています。
出力段2SB1375/2SD2012 位相補正33pF
出力段の放熱器はぺるけさんの解説にある指定の品を使用しています。熱伝導率の高い(従来のシリコンラバーより約7倍)マックエイト放熱シートを使用しました。放熱器はしっかりとステンレス製M3ビスで基板に固定してありますので触ってもグラグラしません。また多少の衝撃を与えても出力段トランジスタの足が曲がる事はありません。
電解コンデンサはオーディオ用途として採用例が多く音質的にも気に入っている長寿命な105°品を使いました。日本ケミコンKMG16V 3300μF KMG16V2200μF
フイルムコンデンサは様々なタイプを試聴した結果、入力カップリングにEROのMKT1826を選別し左右で数値の揃った物を使用しています。補正用にはFaithful Linkを採用しています。
DCオフセット調整済み
残留雑音(サーノイズ)やハムノイズは感じられず非常に静寂です。スピーカーのツイーターに耳を当ててもノイズは聞こえません。
電源スイッチの白いLEDは眩しくないように抵抗で光量調整してあります。
製作後、通算15時間程度のエージングと動作確認を済ませました。
ケース外装に目立つような傷はありません。詳細は画像で確認お願いします。
全ての放熱穴を一つ一つ丁寧に面取りしてありますので手で触っても怪我をする事は御座いません。
ぺるけさんの作例と同じ秋月電子製DC19v 2.64AのACアダプタ付属します。
19v版製作は30作品を超えました。本作品も非常に心地良い素晴らしい音質です。
是非興味のある方に聴いていただきたく思います。
トラブルを避ける為、取引評価が0の新規アカウントの方や悪い評価の割合が多い方の入札はご遠慮願います。
素晴らしい回路を惜しみなく公開して下さったぺるけさんに日々感謝しております。