【詳細】
初版帯付 浦賀和宏 ふたりの果て ハーフウェイハウスの殺人 祥伝社刊
平成27年10月27日初版 祥伝社発行
転落事故に遭い、姿を消した妹を探す健一/隔離された学園に囲われる少女、アヤコ
引き裂かれたふたつの世界は一つになるのか。
「現実」とは一体、どこにあるのか。この結末は、予測不能――!!著者渾身の「実験的」長編ミステリー誕生。
健一は、絶縁状態だった父から異母妹の彩子が転落事故に遭い重傷を負ったことを告げられる。
しかし、頑なに彩子の居場所を明かさない父。不審に思った健一は自ら妹を探し出すため、森の中の研究所を目指した。
彩子が好きだったという推理小説を手に、健一が辿りついた施設は『ハーフウェイ・ハウス』という名だった。
『ハーフウェイ・ハウス』と呼ばれる学園で暮らす22人の子供たちは、館を囲むオベリスクより外へ出ることができない。
アガサ・クリスティーの小説を愛読するアヤコは外界への抜け道を探していた。ある日、アヤコの兄を名乗る男が現れ、『ハウス』の秩序は崩れてゆく。
やがて、学園内で教師3人が次々と殺される事件が発生。アヤコは推理を始めた。かの名探偵のように……瞠目のラストは、あなたを永遠に解けない迷路に誘う。
浦賀和宏
1978年川崎市生まれ。1998年に『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。2001年に発表した『彼女は存在しない』がベストセラーに。2020年2月25日、脳出血のため死去。享年41歳。
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが概ね良好です。
※カバー背表紙上部に2mm程度の破れが御座います。