今野敏★警視庁強行犯係・樋口顕１～3★ 新潮文庫
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| ★商品説明★ | 今野敏著 「警視庁強行犯係・樋口顕１～3」 新潮文庫 「リオ 警視庁強行犯係・樋口顕１」 平成２０年 ４月 文庫１２刷 「朱夏 警視庁強行犯係・樋口顕２」 平成２０年 ７月 文庫１１刷 「ビート 警視庁強行犯係・樋口顕３」 平成２０年 ５月 文庫初版 定価 ５５２円～７４３円＋税 ３８４頁～５４５頁 |
| ★著者略歴★ | １９５５年、北海道生まれ。上智大学在学中１９７８年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。２００６年「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞受賞。２００８年「果断隠蔽捜査２」で山本周五郎賞＆日本推理作家協会賞受賞。２０１７年「隠蔽捜査シリーズ」で吉川英治文学賞を受賞。空手・棒術の指導もする。伝奇小説、警察小説、ＳＦ小説まで広範囲の執筆をする。 |
| ★作品内容★ | 樋口顕は警視庁捜査一課強行犯係、第3班の係長を務めている。こわもてでもないし、むしろ周りの顔色を見てしまう真面目タイプだが、意外にも上司からの信頼は厚い。１９５５年生まれの作者と同じ年生まれの設定で、学生運動の後始末世代と自分でも言っている。 ＜リオ＞ マンションの一室で殺人事件が起こった。その部屋から逃げ出したのは美少女タイプの女子高生。被害者は不動産会社を経営する傍ら、デートクラブのオーナーをしていたらしい。逃げた少女Aの行方を追う捜査本部。その１週間後、またしても売春クラブのオーナーが殺された。そこでもその少女の目撃情報が。捜査の結果、１７歳の女子高生リオ（里央）であることが分かる。樋口も同じ年ごろの娘を持っている。何故？、それが偽らざる気持ちだ。そして３件目の殺人事件が起こり、殺人現場でリオが確保される。状況証拠では犯人に間違いないだろうし、強面の刑事に対しては黙秘を続けている。樋口は同じ年ごろの娘を持つ男として彼女の話を聴く。刑事としては信じがたい話だが、彼女の語る話に真実味を感じる。書類送検まであと数日、所轄の刑事とともに真相を追う。 ＜朱夏＞ 樋口の妻、恵子が失踪した。樋口は警察官には珍しく、家庭を大事にするタイプだったが、それでも妻と娘とは食卓を囲んでも生返事をすることが多い。妻は翻訳の下訳を、娘は高2の受験生せ青春中。まあそれぞれ自分のことに一生懸命だったのだろう。でも、樋口に何も言わずに家を空けることは無かった。眠れぬ夜をすごす樋口、週明けには警備部長に届いた脅迫状をめぐって立ち上げられる捜査本部に詰めることになっている。自由に動けるのは今日土曜日と明日の日曜だけ、前巻で知り合った、所轄の氏家に協力をたのっみ操作することになった。分かってきたのは妻恵子は翻訳家に原稿を届け、そのまま消えたということ。調べているうちにその街で接触したのは翻訳家と以前から知り合っていたような制服警官だけだ。いつもは周りに気を使い冷淡のように見える樋口だが、この時は熱くなっていた。青春・朱夏・白秋人生を表す言葉だ。作者が別の場所で語っているように、作者は推理小説を書いているつもりはないという。人生を描いているので、犯人は意外にすぐ予想がついてしまうが、この巻では、家族の繋がりや家族について踏み込んで描かれている。 ＜ビート＞ 警視庁捜査二課の刑事・島崎洋平は学生時代から柔道を続け、長男も同じ大学で柔道の有望株だ。ただし次男は高校を中退して、家でぶらぶら。最近は会話もほとんどない。そんな時捜査二課では、銀行の不良債権をめぐり銀行本社の家宅捜査に入る。でも島崎は、鬱屈を覚える。自分の後輩でもあり長男や次男の柔道師範でもあった男が、大学OBとして長男から捜査情報を手に入れていたのだ。それをちらつかされ、さらに長男の就職問題も突き付けられた島崎は、その銀行関係者に家宅捜査の情報を漏らす。強面で権威主義の父親に反発してぐれていた次男は、最近ダンスに情熱を燃やしていた。権威にへつらうことなく自分の力が出せるダンスは、鬱屈する過程にはないものだった。その次男が、父や兄が銀行に脅されていることを知り、かつての柔道OBのマンションに押し掛ける。内部情報が漏れたことで、家宅捜査は失敗するのだが、その銀行関係者が殺される。樋口が捜査本部に呼び出されるが、銀行関係に明るいということで島崎も同じデスクに座ることになる。自分より5歳も若いのに階級も上で、つかみどころのない樋口に反感も覚えるが、捜査が進むうちに、次男が事件に関わっていることを知り、樋口を警戒しながら独自の行動をとる島崎。島崎の家族と樋口の家族の様子が描かれる中で、樋口の家族の難かほほえましい平和と、最終的には家族が取り戻せた島崎だが、小説的にはありだが、現実はもっと厳しいのではないかと思うところもある。 一応前期シリーズの集大成。シリーズはしばらく間を置くが人気シリーズとなる。 |
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| 宅配名 | 条件・サイズ | 料金 | 注意点 |
| クリックポスト（ＪＰ） | 厚さ３センチ。厚さを超えなければ割安。 | Ａ４サイズまで、一律１８５円。同サイズ文庫４冊まで同梱可。 | 補償無し。 |
| レターパック・プラス | 全国一律６００円。 | 専用パッケージに入ればOK。厚みのある物や同梱に便利。 | ４㎏まで。補償無し。 |
| ゆうパックなど宅配便 | 従量制、配達地によって料金が変わる。 | 大体８８０円～と見ていい。 | まとめて送るのには割安。配達時間指定あり。 |
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