商品は、フォックスワン・デザインスタジオ(FOX ONE)から2017年に発売された『1/144 T-2C BACKEYE』になります。
箱は別に封がしてないので、中身確認の為に開けてついでに写真を撮りました。箱が無駄にデカいですね。さすが海外製!
ふつーのプラモデル(ポリウレタン樹脂(レジン)製)なので接着剤や塗装が必要です。あと多分、パーツ洗浄も。
1/144なので全長7.5cmぐらい。
ランディングギアとカバーの両方が付属するので、タイヤを出した着陸状態とタイヤを格納した飛行状態のどちらかを再現可能です。
キャノピーはクリアパーツです。
1/144のT-2Cの模型はフォックスワンしか存在しないのではないかと。レア物です。
珍しい米軍機を集めてる方、どうですか?
デカールが付属し、
VT-9(第9訓練飛行隊)915号機
or
VT-23(第23訓練飛行隊)350号機
のどちらかにできます。
どちらもミシシッピ州メリディアン航空基地に所属する訓練飛行隊で、VT-9は現在はT-45Cゴスホークを使用してます。
VT-23は1999年にVT-7に吸収合併されてます。
◆趣味のT-2Cバックアイ
第2次世界大戦後、本格的なジェット戦闘機の時代が訪れました。
戦闘機がジェットになったので、訓練機もジェット機が必要になったのですが、そもそもジェット戦闘機を手探りで開発してる時代なので訓練機がありませんでした。
アメリカ空軍はロッキードP-80戦闘機を複座にしたT-33として使用していたので、海軍もこれを調達してジェット機の訓練を始めました(海軍での呼称はTV-2)。
でもT-33って、空軍機なので空母で運用できないんですよね。
海軍としては艦載機をベースにした訓練機を考えてたのですが、ロッキード社がT-33の艦載機バージョンを勝手に開発してくれたので、これをT-1として採用。150機生産されます。
でもT-1は元が空軍機なので、海軍機をベースにした練習機の開発計画が発動します。
この頃、アメリカ海軍のジェット戦闘機は、
FH-1ファントム(マクダネル社)
FJ-1フューリー(ノースアメリカン社)
F6Uパイレート(ヴォート社)
でしたが、FJ-1をベースに複座訓練機のT2J-1バックアイが開発され、運用されます。
FJ-1はP51ムスタングをベースにしたジェット戦闘機で、主翼と尾翼、キャノピーがP-51のまんまで、胴体がジェットエンジン用に再設計された機体でした(言わばP51ムスタングのジェット版)。後にFJ-1の主翼を後退翼に変更した名機F-86セイバーが開発されます。なのでFJ-1も名機だったっぽい。
T2J-1では、FJ-1から主に胴体が再設計されました。機首にレーダーを入れるためFJ-1では機首にあったインテークを胴体下の左右に分けた設計に変更それに伴い、エンジンは胴体中央部から胴体下部に移動しました。これは空気取り入れ口からエンジンまでなるべく直線の方が空気の流れが良いからです。また、コックピットは教官も乗る為に複座に変更されました。
T2J-1は良好な運用実績を残したのですが、エンジンが1個の単発機だった為、安全の為、エンジン2個の双発機を開発する事になりました(エンジンが1個止まっても、もう1個のエンジンで飛べるから)。これがT2J-2。
1962年にアメリカ軍の軍用機命名規則が統一され、T2J-1がT-2Aに、T2J-2がT-2Bに変わります。
T-2は空母で運用できる艦載機として1959年から2008年まで使用され、その後、T-45ゴスホークに交代するまで50年近く使われた名機になります(※輸出先のギリシャ空軍では、T-2Eがまだ現役で使用中)。
この模型のT2-CはT-2Bの更なるエンジン改装型になります。エンジンがパワーアップしてるだけなので、外見はT-2Bと同じです。