警視庁捜査一課特殊捜査班、通称SITに所属する“交渉人”宇佐木玲子は、休暇届を出して向かった羽田空港で見覚えのある若者の顔を見つける。不審な行動をとる若者が少し前の立てこもり事件の人質だと気づいた玲子は、札幌行きを変更して、急遽、彼が姿を消した北九州行きの便に乗り込む。飛行機が高度一万メートルに達しようとするとき、突如若者の声で、この機がハイジャックされたことを告げるアナウンスが流れた。米倉涼子主演で人気のTVドラマが遂に映画化。スケールアップして繰り広げられる主人公と犯人との超スリリングな頭脳戦を完全ノベライズ。本書は、2010年2月11日(木・祝)公開の映画「交渉人 THE MOVIE」のノベライズとして、映画脚本(寺田敏雄)を元にして、著者が新たに執筆した書き下ろし作品です。