小さな傷ありますが、大変綺麗な状態です。問題無く稼働しております。
ケース幅45mm
ロシアのシュトゥルマンスキー(STURMANSKIE)の2レジスターのクロノグラフです。シュトゥルマンスキーは日本ではあまり馴染みのない時計ですが、ロシア時計の歴史において欠かす事の出来ない時計です。1961年4月12日、『地球は青かった』と歴史的な名言を残したロシアの宇宙飛行士、ユーリー・ガガーリンが世界で初めて宇宙に向けて飛び立った際、腕に巻かれていたのはモスクワ第一時計工場(FMWF)製のシュトゥルマンスキーです。そしてこちらは1990年に日本人初の宇宙飛行士である秋山豊寛氏が宇宙へ旅立つ時に装着していた時計と同じモデルです。シュトゥルマンスキーは、かつて空軍の中でも士官のみが身につけることを許された特別な時計でした。こちらの搭載ムーブメントは、POLJOTのCal.3133(P3133)で、これはスイスのクロノグラフを得意とするエボーシュメーカーで有名なバルジュー社の名作ムーブメントValjoux7733の生産ラインを購入してモスクワ第一時計工場(現POLJOT社)が独自生産をしたムーブメントです。グレイをベースにした文字盤には赤色に塗られたクロノ針や30分積算計針が、中心下部にはカラフルなロゴデザインが配されておりカジュアルに着用しやすいクロノグラフとなっています。6時位置にはデイト表示がありインデックスも全数字と視認性にも優れ実用的なので、日常使用にお奨めの逸品です。
1965年3月18日、宇宙飛行士・アレクセイ・レオーノフとパーベル・ベリャーエフは宇宙船VOSKHOD-2に乗船し、宇宙へと飛び立つことに。
彼らは、ソ連時代で最高のフライトクロノグラフを着用し、人類初の宇宙遊泳(宇宙船外活動)を見事に成功させます。
約20分間の時を刻んだ伝説の腕時計は「STRELA(ストレラ)」と名付けられ、主に軍事航空時計として生産された歴史に名を刻む名品として、空軍士官のみが着用が許されたものでした。
瞬時に時間を把握できるシンプルなフェイスをはじめ、あらゆる試練に耐えうる堅牢な出来栄えは、時間との闘いとなる無重力空間での船外活動をスムーズに遂行できる、計算しつくされたデザインを誇りました。
リューズボタンは、矢の先のような形状で、操作しやすく、滑らかなフォルムが特徴的です。
フェイス部に採用されている針は、アローを思わせる形状で古典的かつスタイリッシュで、フェイスのベースカラーと調和しており、時計を見るたびにその歴史に思いを馳せることができます。
長身短針に使用されている僅かなルミノバ蓄光塗料が、針の中心に使用されて洗練されたデザインになっています。 ダイヤル外側には時速などを計測するタキメーター、内側にはタキメーターが使用され、機能面も楽しめるモデルとなっています。
スケルトン仕様の裏蓋には、ムーブメントの駆動を見る事ができ、ツールである事を証明してくれます。