■特別企画 Special Talk 中田ヤスタカ(capsule) × 織田哲郎 中田ヤスタカ(capsule)が興味のあるクリエイターの元を訪ねる本企画も6回目を迎えた。今回、中田が熱い視線を向けたのは織田哲郎。相川七瀬、ZARD、TUBE、DEENら1990年代のチャート常連アーティストに数え切れないほどの楽曲を提供してきた人物であり、アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディング・テーマ「おどるポンポコリン」(1990年)の作曲/編曲を手掛けたことでも有名。ボーカリストとしてもソロ作「いつまでも変わらぬ愛を」(1992年)が大ヒットするなど、マルチな才能を持ったクリエイターである。現在も作曲家/ボーカリストの両面で充実した音楽ライフを送っており、AVID Pro ToolsシステムやMCIコンソールを据えたプライベート・スタジオも所有している。そんな彼と中田の対談は、ヒット曲の在り方やライブに対する考え、機材愛など多岐にわたるものとなった。
≪Gears of This Month≫ ◎APOGEE Quartet ◎RME Fireface UCX
■コンサート見聞録 Chara@渋谷公会堂 1991年のデビュー以来、ソウル・ミュージックやロックなどを昇華した個性的な楽曲と歌声で、独自の立ち位置を築いているシンガー・ソングライター=Chara。22枚目のオリジナル・アルバム『Cocoon』のリリースに合わせて、今年3月から全国14カ所のホール/ライブ・ハウスを回るChara Live Tour 2013 “Cocoon”が展開された。今回は4月13日(土)に渋谷公会堂で敢行されたツアー・ファイナルを訪れ、その音響設計とオペレートに関してPAエンジニアに話を聞く。
■ミックス解剖学 ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ『プッシュ・ザ・スカイ・アウェイ』 by ニック・ローネイ 海外のトップ・エンジニアに、自身の手掛け たヒット曲のミックス手法を直接解説してもら う本連載。今回登場していただくのはニック・ ローネイ。ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズや パブリック・イメージ・リミテッドのほか、ヤー・ ヤー・ヤーズ、ケイト・ブッシュ、エリック・クラプ トン、その他多数のアーティストたちの作品に ローネイは参加している。ローネイとニック・ ケイヴはスタジオ・キャリアの若いころから作 業を共にしており、ローネイがプロデュースし てきた『Nocturama』『Abattoir Blues/ The Lyre of Orpheus』『Dig, Lazarus, Dig!!!』などは世界中で大々的に受け入れられ ている。そして最新作『プッシュ・ザ・スカイ・ア ウェイ』も多方面から高い評価を獲得し、これ までで最も内省的で空気感漂う作品となった。 その全容に迫っていこう。