・交換後は液晶の特性の関係でコマンダーのコントラスト値を下げた場合(概ね
30以下)に画面がちらつくことがあります。これは故障ではなく、コマンダー
の基板電圧が下り、不安定になるためです。従ってコントラスト値は40以上で
ご使用されることをお勧めします。夜間に眩しすぎる場合はご自身でアクリル
窓にフィルムを貼るなどの工夫をお願いします。
・当店の液晶はメーカーにて全数出荷試験を行っています。また、当店での交換
実績は300台以上ありますが、過去に1台も液晶の不良はありませんでした。
もし交換後に正しく映らない場合は、古い液晶を取り外す際に基板のパターン
配線を破損させた可能性が考えられます。(お客様の自己責任となります)
【交換手順】
①FCコマンダー裏面のネジ2本を外し、ネジ穴周辺をを持ち上げるようにしてケ
ースを開けます。
②ケースから基板を取り出し、基板と液晶の接続部のピン20本をはんだごてで
加熱しながら抜いていきます。(再利用しますので捨てないで下さい)
③20か所の穴に残っているはんだをはんだ吸い取り器にて除去します。
④端から順番に20か所の穴にはんだごてを当てて、加熱しながら基板と液晶を
分離します。(基板のパターン配線を破損しないように丁寧に行います)
⑤分離が出来たら、はんだ吸い取り線を使って基板の接合部に残ったはんだを
清掃します。その後に18番に絶縁テープを貼ります。(画像3参照)
⑥交換する液晶にも18番に絶縁テープを貼ります。(画像1参照)
※ ⑤⑥ともに絶縁テープはお客さまにてご用意下さい。
⑦交換用液晶と基板の20か所の穴が綺麗に重なる様にクリップなどで仮固定し
た後に取り外したピンを順番に穴へ挿入しながらはんだで固定していきます。
18番の穴は絶縁しているため、ピンは挿入しません。
⑧基盤と液晶の接合が終わったらケースへ戻しますが、液晶とケース内の突起
が干渉するため、組み込み前にケース突起部の先端をカットしておきます。
(画像4参照)