これは面白い内容。１９８８年生まれのチリはサンチャゴ出身、何でも演奏できるマルチな異才にして作曲家でもあるエンリケロドリグエス率いる６人組、ネグラチウェイバンド名義による２０２０年発のデビュー作。リリースはレアグルーヴ系の名門、Ｓｏｕｌ ＪａｚｚからＬＰ盤とＣＤ盤の同時リリースだったもので、こちらはＣＤ盤のほう。編成はヴァイオリン、シロフォン、ベース、ドラムス、パーカッション、ピアノ、サックス、トランペット、クラリネット、フルート、ギター、ヴォーカル、アナログシンセなどなど、ゲスト演奏者を含めた大掛かりな布陣。このジャケットからしてそのものズバリ、６０ｓサイケデリックで７０ｓジャーマンロックを通過したエスノスピリチュアルジャズが現代のフリーサイケ系として蘇ったような音楽性はそっち筋の好事家を直撃するに充分な内容。この系統としてはフリージャズ色は薄く、どちらかというとサイケやスピリチュアルジャズ派生型のインプロセンスを基軸にしているところがミソで、全編で朦朧とした濃霧の中をひたすらに漂流しているようなサイケデリックセッションが延々と続いていくようなイメージはもうそれだけで７０ｓプログレのジャズ系レフトフィールド的な側面にも共振。部分的な要素としてはドンチェリー、ゴング、アートアンサンブルオブシカゴ、イアンカーのニュークリアス、ＣＡＮ、エンブリオ、フランスＦｕｔｕｒａレーベル系をゴチャ混ぜにしたような、非常にカオスティックなのに薄光がモア～っと揺れているようなヴィジョンを喚起させ、いずれのトラックも起承転結が無いまんま宙吊り状態で終了するというヤリっ放し感などなど、もしもこれが７０年代ドイツのジャズとロックの中間地帯で生まれた未知の自主制作盤とかだったら大騒ぎってな妄想も楽しい怪作。ENRIQUE RODRIGUEZ AND THE NEGRA CHIWAY BAND-fase liminal(soul jazz records)

コンディション：★盤は中古盤として並品（軽いキズ、スレがあります。音トビ無し、再生に影響無し）、ジャケットは中古盤として並品（目だたない程度のスレ、キズ、経年のヨレがあります。端にツメの噛み跡あり）、プラケースは中古盤として並品（スレ、キズが散見されます、ヒビ割れがある場合もあります）★プラケースは経済的理由により新品に交換できません。予め消耗品としてお考えいただけますと幸いです★その他詳しいコンディションにつきましてはご入札前にご質問欄からお問合せください。あくまで中古盤という性質上、完璧なコンディションをお求めの場合はご入札をお控えくださいますよう、よろしくお願いいたします★

★送料（ユウメール）：ＣＤ１枚￥１８０、ＣＤ２枚￥２１５、ＣＤ３枚～４枚￥３００★郵便料金改定に伴いまして（ＣＤ５枚以上は枚数制限無し）及び（ＬＰ盤１枚～２枚）は定形外郵便（規格外）での扱いとなります。送料は￥５００★対応銀行：郵貯銀行、東京三菱ＵＦＪ銀行★