そんな中 intel nuc の置き方による音の影響が想像以上に大きいことに気づきました。
それ以来、手持ちの様々なボードの上に乗せて音質チェックを繰り返したのですが
いわゆるフルサイズのオーディオボードでは音が硬くなったりデッドになる物が多く
相性があまりよろしくありませんでした。
以来、さまざまな素材やサイズで試行錯誤を繰り返しまして
このボードの完成にたどり着きました。
15センチの小さなボードですが、500mlのペットボトル一本程度の重さがあり
大きさからは想像できない制振効果が期待できます。
タイプは3種類あります(音色の違い)
TYPE - A
TYPE - B
TYPE - C
(A)が木の固有の音(響き)があり(C)に行くにつれて締まった音になります。
A、B、C のどれも木の持つ有機的な響きがあり素晴らしい音質です。
15センチ角にカットしたタモ集成材を指で叩くと、一枚ごとに響きが違い
だいたい3種類に分類することが出来、type A. B. C としました。
タイプ別 音の特徴(全タイプ共通して音の雑味がありません)
TYPE - A
4つのタイプの中で最も明るい音です。
とはいえ、しっとりとした響きがあり、澄んだ空気に包まれている感じの音質です。
いわゆる美音系ながらザワザワとした余分な響きが消えて聴きやすい音になります。
きれいな音を求めるならばこちらがベストです。
オーケストラの演奏ではホールが広く感じられるでしょう。
デスクトップスピーカーなど、あまり低域を出さないシステムや
大型スピーカーで低音がブーミーなシステムには相性が良いのではないでしょうか。
Lee Ritenour の「Dreamcatcher」はエコーがたっぷり。
Grover Washington,Jr. の「Winelight」は音の分離が素晴らしく、
古い録音盤であっても現代風に鮮やかに鳴らしてくれます。
TYPE - B
聴きやすいベーシックタイプです。
TYPE-A に比べて力強さがグンと増してきます。
ピアノ演奏の打鍵がクリアに聴こえ横いっぱいに響いてステージサイズは大きめ。
少し離れて聴いている感じはありますが、落ち着きと華やかさがあり
陰と陽の両方をあわせ持つ感じ。
ギターやバイオリンは音色が濃く倍音成分豊かでリアルです。
アコースティック系の楽器が1ランク上の楽器に持ち替えたかのような美しい音色です。
Kayla Waters の「I Am」は低音の響きが広がり重厚かつ爽快です。
手嶋葵 の独特の声の艶はこちらの TYPE-B がもっとも良く聴こえました。
重厚な鳴りっぷりが魅力です。
TYPE - C
TYPE-C はゆったりとした落ち着きのあるハイエンドな音質が魅力です。
静寂の中から楽器やボーカルが浮かび上がり、各パートが明快に現れます。
ワンランク上の大人の音色です。
ボーカルは色気が出て、感情の抑揚が豊かに表現されます。
ピアノ演奏においては演奏者の手元の位置が見えそうな定位感です。
SN感が良く、ボリュームを上げてもうるさくありません。
3タイプの中で最も音楽に没頭できる落ち着いた音質です。
大型や高解像度型のスピーカーにとても相性が良いのではないでしょうか。
KEIKO LEE 「Smoke Gets In Your Eyes」 は しんと静まり返ったスタジオから
KEIKO LEE と EXILE ATHUSHI のボーカルがリアルな質感で現れます。
手嶋葵の声は4タイプ中でもっとも色っぽく聴こえとても魅力的。
Fausto Mesolella の「Gelosia」はアコギの響きが芳醇で甘美的です。
Adeleの楽曲が煩く聴こえるシステムには是非ともお試し頂きたいです。
大まかな印象を書かせて頂きましたが、どのタイプもそれぞれに良さがあり、
なんとも悩ましい選択ですね。
※ 自分は 元オーディオショップ 店員です。
ワトコオイルの特徴
一般の塗料とは異なり、表面に塗膜を作らずゆっくりと木に浸透します。
浸透後は、オイルの主成分が空気中の酸素と結合し、酸化重合によって硬化して木を
しっかりと保護します。
海外製の高級家具やダイニングテーブルによく使われる塗料で人畜無害です。
参考
タモ材といえば、北海道やロシアで採れる広葉樹
生育が遅いために親木になるまでにかなりの時間を要し年輪が密なのが特徴です
そのため、丈夫で弾力があり楽器の他には、野球のバットやラケット、スキーの板など
スポーツ関連の木製品にもよく使われています
他の木に比べてずっしりと重みがあるのが特徴です