【貴婦人と一角獣(La Dame a la licorne)】 フランスにあるタペストリー(つづれ織り)の6枚からなる連作である。制作年や場所は不明だが、パリで下絵が描かれ、15世紀末(1484年から1500年頃)のフランドルで織られたものとみられている。 このタペストリーのテーマは不明だったが、現在では六つの感覚を示したものとされる。 「味覚」、「聴覚」、「視覚」、「嗅覚」、「触覚」、そして「我が唯一つの望み」(A mon seul desir)である。 「我が唯一つの望み」は謎に包まれているが、普通「愛」や「理解」と解釈されることが多い。