本作品は85年作、ホワイト・ライオンのデビュー・アルバムとなった1枚です。
ELEKTRAレコードと契約したものの、アルバム完成後に一方的に契約を切られ(どこかで聞いたようなお話ですね)
唯一、日本ビクターと契約し、日本盤としてリリースされています。
海外市場で、輸入盤チャート(日本盤ですから)で、上昇し、逆輸入盤として有名になりました。
80年代後半、LAメタルが一段落していた当時、ポップ・メタル、ヘア・メタルとして頭角を現したバンド群の中では、
頭一つ抜け出ていた感があります。
ヴィト・プラッタのフラッシーなギターと、限りなくポップなメロディ、
そしてヴォーカリストのマイク・トランプの個性的な声がユニークな特徴となっていました。
一連のヘア・メタル・バンドとは違い、湿り気のある哀愁感が漂っているのが日本人にとってもツボだったのかもしれません。
デンマーク出身のマイク・トランプ、そしてフラッシーなギターと陽性のメロディ・センスを持つギタリスト、
ヴィト・プラッタの各々の個性が見事、時代とリンクしていたと言えるでしょう。
どこまでも突き抜けていく様な、パーティー・ロック然とした80'sメタルの喧騒の中で、
どこか上品さも感じさせるハード・ロックを奏でています。
彼等が大ブレイクするのは、ご存知の通り次作の「PRIDE」であったわけですが、
以降ハード・ポップ色を強くしていったキャリアの中では、最もハードな1枚ではないでしょうか。
[1991年度リリース盤]
盤面は、かなり綺麗な状態です。
ジャケットに、ややシミがありますが、当時品としては良品と思われます。
国内盤、帯なし、解説、歌詞(英語のみ)掲載されています。
【曲目リスト】
1.Broken Heart ブロークン・ハート
2.Cherokee 勇者チェロキー
3.Fight To Survive ファイト・トゥー・サバイブ
4.Where Do We Run 逃れなき街
5.In The City 摩天楼の叫び
6.All The Fallen Men すべての英雄(ヒーロー)たちへ
7.All Burn In Hell オール・バーン・イン・ヘル
8.Kid Of 1000 Faces 千の顔を持つ男
9.EL SALVADOR エルサルバドルの悲劇
10.The Road To Valhalla バルハラへの道