商品は、バンダイから2004年に発売された『WING CLUB COLLECTION(ウイングクラブコレクション)L』より『メッサーシュミットBf-109G-6』のシークレットのフィンランド空軍機(MT-408フィンランド空軍第30戦闘機隊第1中隊)になります。
Bf109G-6のシークレットには、ハルトマン機とフィンランド空軍機の2種類がありますが、こちらはフィンランド空軍の物になります。
ファインモールドから、1/72のBf109G-6のフィンランド空軍機が出てますが、1/144だとF-toysのウイングキットコレクションのホビコレ限定がフィンランド空軍機だったはず~。
どっちにしてもレアものです。
Bf109を装備してたという事は、北欧のフィンランドがナチス・ドイツに与してたという事ですが、実はフィンランドは超大国ソビエトから攻撃を受け続けてました。
同じ北欧のノルウェーやデンマークは助けてくれず、連合国のイギリスやアメリカも助けてくれませんでした(いちおーソ連は連合軍)。
そこで仕方なくソ連と戦争してたドイツと手を組まざるを得なかったとゆー。
フィンランドは109機のBf109G-6を購入。第2次世界大戦中にソ連と戦います。第2次世界大戦後も1950年代まで現役の戦闘機として使ってました(戦後は国籍マークが○に変わります)
ストライクウィッチーズのエイラのモデルであるフィンランドのエースパイロットのエイノ・イルマリ・ユーティライネンもBf109G-6に乗り、ソ連機を94機撃墜してます。
◆趣味のメッサーシュミットBf109G
メッサーシュミットなのに型番が『Bf』で始まってるのは、バイエルン航空機(Bayerische Flugzeugwerke)の時代にドイツ空軍に採用された戦闘機だから。
メッサーシュミット博士はバイエルン航空機の設計主任でしたが、後に会社を乗っ取ってメッサーシュミットAGと会社の名前を変えます。なのでメッサーシュミット社になってから採用された飛行機は型番がMeで始まります。
メッサーシュミット博士は、『戦闘機には、速度・上昇力・急降下性能こそが必要である』と考えてました。この3つがあれば、敵機に襲いかかり、不利となれば敵を振り切って逃げることが出来る! と。
空中格闘戦ではなく、一撃離脱戦法に特化した考え方です(先進的だった)。
この考え方に基づいて設計されたBf109は、空気抵抗を減らす為に胴体はスマートに、翼は限りなく薄く設計されてます。
Bf109B(試作機)では640馬力のエンジンを搭載し、最高速度は時速440km。
その後、新型の大出力エンジンが開発される度にバージョンアップを繰り返し、G5型では1800馬力のエンジンを搭載し、最高時速720kmを達成してます。
ところでBf109シリーズの欠点は、武装が貧弱な事でした。初期の頃からコックピット前の7.92mm機関銃2丁のみ。
最初の頃はそれでも良かったのですが、飛行機に防弾装備が施されるようになると、7.92mmでは威力が不足して来ました。
E型で主翼を分厚くして20mm機関砲を翼内装備しましたが、空戦性能は低下。
そこで次のF型では、再び主翼を薄くして、翼内機銃を廃止。代わりにプロペラ軸内に20mmモーターカノンを装備(火力は若干低下)。
G型はF型のエンジン出力向上型だったのですが、F型同様の火力不足という欠点がありました。
そこでG6型では、一気に火力を増大させました。コックピット前の7.92mm機銃を13mm機銃に換装。
機銃を換装した結果、弾が大きくなり、弾倉が胴体内部に収まり切れなくなった為、弾倉を外側に膨らませました。それがコックピット前のコブです(目玉が描いてある)。
また主翼が薄くて機銃が入らないので、G6型から翼下の20mmまたは30mm機関砲のガンポッドが標準装備になりました(空戦性能が低下するので、取り外す事も可能。
更にF型と同様、プロペラ軸内のモーターカノンも標準装備。
これにより13mm×2、20mm×1、30mm×2という大火力を達成。
大出力と大火力を備えたG6型は後期量産型として最もたくさん作られ、主に本土防空戦や東部戦線で活躍しました。