マリー・アントワネットからカフカまで。古今東西191人の「最期の言葉」をテーマ別に厳選!
ハンディサイズで、1ページに1遺言をレイアウト。大きな活字で読みやすくしました。
死ぬということは、未知の領域にたった一人で旅立たなければならないということだ。
祝福される生涯を送った者であれ、そうでなかった者であれ、金持ちであれ、貧乏人であれ、
等しく直面する出来事である。
まさに「死はわれわれを等しく扱う唯一のもの」(マーク・トウェイン)なのだ。
しかし「死に方」は千差万別だ。戦死もあれば病死もある。老衰、事故、犯罪による処刑……。
こう書いてくると陰々滅々としてくるが、本書に収録された「最期の言葉」
の数々にはそうした陰鬱な感じはなく、むしろクスッと微笑みを浮かべたくなってくるような言葉たちが多い。<中略>
死からさえユーモアがたちのぼる者がいるとすれば、それは、その人物の徳のようなものなのかもしれない。
四角四面の遺言書によって残された者をしばりつけるのではなく、ふと洩した言葉で、
残された者に微笑みとインスピレーションを与えてくれる……
そんな言葉を私は本書の中からさがしつつ、作業をすすめた。
伴田良輔(訳者あとがきより抜粋)
訳者プロフィール 伴田良輔 Ryosuke Handa
1954年、京都生まれ。作家、版画家。
上智大学外国語学部英語学科在学中に銀座のタウン誌を編集したのがきっかけで出版界へ。
著書に『独身者の科学』(河出文庫)、『絶景の幾何学』(ポーラ文化研究所)、
『奇妙な本棚』(筑摩文庫)、『猫の学校』『犬の学校』(ブルース・インターアクションズ)、
翻訳にナンシー・リカ・シフ『世にも奇妙な職業案内』(ブルース・インターアクションズ)、
カレル・チャペック『ダーシェンカ』(新潮文庫)等がある。
出版社: ブルースインターアクションズ
発売日: 2004/12/18
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