読み付【木版古今和歌集】藤原良房 江戸時代 (仮名 掛軸 掛け軸 茶道具 抹茶茶碗 仙台藩 伊達家 落款 模写 写本 茶掛 古文書 浮世絵)

読み付【木版古今和歌集】藤原良房 江戸時代 (仮名 掛軸 掛け軸 茶道具 抹茶茶碗 仙台藩 伊達家 落款 模写 写本 茶掛 古文書 浮世絵) 收藏

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江戸時代に刷られた木版「古今和歌集」春の歌(上)の和歌を出品いたします。


<年代について>
刷られた時期の詳細は不明ですが、1800年以前です。同じ古今和歌集が 国立国会図書館のホームページ に掲題されております。


<和歌の作者について>
藤原良房[804~872]
平安前期の公卿。冬嗣の二男。通称、白河殿・染殿。嵯峨天皇の皇女潔姫を迎え、娘明子を文徳天皇の妃とし、人臣で初の太政大臣。また、応天門の変後、摂政となった。「続日本後紀」の編纂に参画。


<旧所蔵者について>
旧所蔵者は、仙台藩伊達家と仙台藩医師・大槻玄沢です。


<旧蔵者・大槻玄沢について>
宝暦7年9月28日生まれ。一関藩医・建部清庵に医学を、江戸で杉田玄白、前野良沢に蘭学をまなぶ。長崎に遊学後、天明6年江戸で仙台藩医となり、京橋に日本最初の蘭学塾「芝蘭堂(しらんどう)」をひらく。文政10年3月30日死去。71歳。名は茂質。字(あざな)は子煥。号は磐水、半酔半醒。著作に「重訂解体新書」「蘭学階梯(かいてい)」など。


<出品した木版古今和歌集の状態について>
経年による虫食い・焼け・黒ずみがございます。 A4サイズの厚紙に貼付されております。


<来歴について>
江戸時代に仙台藩伊達家に医師として仕えていた木村寿禎が収集し、所蔵していたものの中から出品しております。


<サイズ>
木版古今和歌集:縦26.3㎝、横12.9㎝
厚紙:縦29.7㎝、横21㎝


<送付方法等>
・送料は落札者様のご負担となります。「おてがる配送ゆうパケットポスト」にて発送いたします。
・発送の際は、読み下し文と現代語訳もお付けいたします。


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<読み下し文>
(題しらず     読人しらず)
山たか(高)み人もすさめぬ桜花いたくなわひそ我見はやさむ(和歌番号五〇)
又は、「さと(里)とをみ人もすさめぬ山さくら」

山桜わかみ(見)にくれは春霞峯(みね)にもお(尾)にもたちかくしつゝ(和歌番号五一)

そめとのゝ(染殿)きさき(后)のおまへ(前)に、花かめ(瓶)に桜の花をさゝせたまへるをみ(見)てよめる
さきのおほきおほいまうちきみ(前太政大臣)
年ふれはよはひはお(老)いぬしかはあれと花をしみ(見)れは物思ひもなし

なきさ(渚)の院にてさくら見てよめる


<現代語訳>
題知らず      読人知らず
あまり高い山の頂に咲いたので、誰も寄りついてくれない桜の花よ、そんなに悲しむには当たるまい。私がいくらでも引立て役になってあげるから。 
別の上の句によれば「人里離れているのでだれも寄りつかない山桜」となる(和歌番号五〇)

読人知らず
山の桜を私が見に来たところが、春霞が山の頂にも裾にも立ちこめて、花をすっかり隠していて、これでは花見に来た甲斐がないというものだ。(和歌番号五一)

染殿后(藤原明子)のお部屋に、花瓶に桜の枝をお挿しになっていらっしゃるのを見て詠んだ歌
   藤原良房
長い年月の後にここまできたのだから、私はもはや老人である。けれども、今が満開の花のようなわが娘さえ見ていれば、すべての悩みは消え失せる。(和歌番号五二)

渚院で桜を詠んだ歌



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