1989年に国内リリースされた彼らのブロンズ・レーベル期のアルバム「ライヴ'79」と「宇宙遊泳」を2in1で収録したアルバムで、収録時間の関係で発売順とは
逆に収録され、「ライヴ'79」からは「モーターウェイ・シティ」が外されています。まあ、確かこのころは機材が74分までしか収録出来ないものと、80分まで収録
可能なものが混在していたようですので、当時は前者の機材のある工場しか押さえられなかったのでしょう。
内容は根本的な音楽性は不変と感じますが、それでもクリアに突き抜けるギター・サウンドやキーボードの音色と切れの良いビートが見事に1980年前後の音として
成立しています。そして「ライヴ'79」のオープニング「ショット・ダウン・イン・ザ・ナイト」での一転突破を図るかの疾走感が爽快感さえもたらしているかの
ように思います。こちらのライブは1973年リリースのライヴ「スペース・リチュアル」でのどこかもっさりとした音に比べ、切れの良さが心地よく、本来気に入る
内容なのですが、ラストの「シルヴァー・マシーン」が変な爆発音で強引に終わらせているので、今でもこのライヴは気にいりません。尚、特筆すべきこととして
「宇宙遊泳」には、あの元クリームのジンジャー・ベイカーが参加しています。
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