【1】概要:
・1950-60年代のTelefunkenの高級コンソールステレオに使用されていた傑作18X26cm口径フルレンジユニットを25mm厚のパイン集成材後面部分開放型エンクロージャーにセットしたシステムのペアです。
・出品のユニットは60年以上前に制作された家庭用音響機器に使用されていたものにもかかわらず、現時点においてもベストに近いサウンドを奏でます。
・60年以上経過しているユニットはトラブルが多いのですが、今回入荷したこのペアは音も、特性も良好なレア品です。
・このユニットはNT2-Tつぼ型アルニコマグネットのレア品です。
・聴いた瞬間、非常に高品位で生き生きした音であることが分かります。・低音は芯のあるものでJAZZのウッドベース音が非常に実在的に鳴ります。
・高域は大型フルレンジに関わらず16000Hzまで伸びており、驚異的です。
・まるで良質のツィータが内蔵されているかの様な、クリアで透き通った音で感激します。
・低音は力強くアルニコマグネットの特徴が良く出ていると思います。
・ソースは選ばずオールマイティに素晴らしい音を聴かせてくれます。
・詳細は拙著で詳しく解説していますのでご興味がある方は参照ください。
・同内容は下記ブログURLに転記してありますのでご興味がある方は参照ください。
「1.2.1 Telefunkenのスピーカーユニットを使用した「究極の音」」
http://geo80002002.livedoor.blog/archives/25425998.html
・以下は同構成システムを購入いただいた方々の代表的なご感想です。
Aさん「大口径フルレンジから出てくると思えない広帯域サウンドで感激しました。おまけに高能率で5Wのアンプから生き生きした音が10畳の部屋いっぱいに広がりました。これまで使用していた超高額システムは即引退になりました(^^)」
Uさん「素晴らしいサウンドです。下から上までしっかり出ています。本当に伝説のサウンドです。」
Oさん「今までに数多く聴いたスピーカーで、一番良い音がしています。60年以上前のスピーカーとは、とても思えません」
【2】ユニット、システム仕様:
・製造:Telefunken
・口径:18cm×26cm
・コーン:超軽量
・エッジ:フィックスド
・マグネット:つぼ型アルニコ、NT2-T
・インピーダンス:5Ω
・能率:96db/Wm以上
・能率が非常に高いことから、能率を犠牲に無理やり作り出した特性ではないことが分かります。
・巧みなコーン形状、最適なマグネットサイズ、センターキャップなどの工夫で能率を犠牲にせず得られた最高の特性といえます。
・これにより入力信号に対し、ストレスを与えずに蛇口全開の生き生きした音が出てくるものと思われます。
・状態:極めて良好。
【3】エンクロージャー:
・型式:後面部分開放型(ROTE)・後面にも音が拡散されますのでスケールが大きな音が得られています。
・サイズ:幅27.6cm、高さ38.6cm、奥行22.5cm・材質:天地側面は25mm厚の天然木パイン集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。
・板厚、重量が有りますので不要な雑音は抑え込まれ、深くクリアな低音が安定して出てきます。
・外装:100、240番のサンドペーパーで研磨し、次にワトコのウォールナットオイルと600番のサンドペーパーで繰り返し研磨仕上げています。
・サランネット:黒のジャージネットによる頑丈なサランネットが付属します。
・入力端子:2Pのハーモニカ端子でYラグ、またはケーブルむき出し線が接続可能です。 ・バナナプラグ、極太ケーブルなどほとんどのタイプのスピーカー端子が接続可能な金メッキ金属削りだしのアダプターが付属します。
【4】音質
・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。
・大ホールで録音されたMONTY ALEXANDERの「UPLIFT」を試聴しました。・ピアノの低音(ペダル含め)、高音が大きなホールに反射してくる様子が良くわかります。
・ピアノトリオですがスケールの大きな演奏が楽しめます。
・久しぶりに大名盤アートブレーキ―の「モーニン」を聴いてみました。
・音が良いのにびっくり。「こんなに生々しい音だったのか」と再認識しました。
・特にリーモーガンのトランペットは息遣いまで見える名演です。
・クラシックとして大きなホールで録音された高品質のフィリックス・アーヨ+イ・ムジチの「四季」を試聴しました。
・バイオリン、チェロなどのの倍音がきれいに再生されます。
・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。
・現代の先端のスピーカーは低能率なものが多く、大出力アンプと組み合わせると素晴らしい音が出ますが、中小出力のアンプなどでは音にならないものが多いようです。
・出品のシステムは96db/wm以上の能率のため3W程度のアンプでもガンガン鳴ります。
・大きい音が出るということだけでなく、音の反応が良く非常に生生しいところが素晴らしいと思います。
・また微小音もスポイルすること無く再生していると思います。
【5】測定データ
・左右の周波数強度結果(軸上)を示します。
・赤い線が周波数強度分布です。 ・左右の特性、能率は揃っており、全体に高能率フルレンジらしい自然で素直な特性と思います。・大型フルレンジでここまで再生できるものは現在でもほとんど無いかと思います。
・当時のドイツの技術力の高さに驚嘆します。
・ブログ https://geo80002002.livedoor.blog/