【詳細】
初版set 半村良 短編集1.2.3.5 角川文庫 緑三七五
半村良短編集1 およね平吉時穴道行 昭和51年8月15日初版 角川書店
半村良短編集2 わがふるさとは黄泉の国 昭和51年9月20日初版 角川書店
半村良短編集3 となりの宇宙人 昭53年6月10日初版 角川書店
半村良短編集5 都市の仮面 昭54年8月30日初版 角川書店
およね平吉時穴道行
二百年をへだてた恋の行方は……? 傑作タイムスリップ短編!
山東京伝マニアの私は、ひょんなことから古日記を入手、そこには京伝の妹およねへの恋心が綴られており、彼女が神隠しにあったと綴られていた。確かに、史実ではおよねは突然病死したとされているのだが……。
わがふるさとは黄泉の国
ある時、商社マン室谷は知り合いのデザイナー久子が“自殺村”と称される奇妙な村の出身である事を知らされた。人づき合いが苦手で、古代史やら民俗学の本を読みふける彼は、その村が、古事記に由来する事に気づく。村人は先祖代々、自ら死に急ぎ、現在死に絶えていた。村は死者の国である黄泉の国と地形的につながり、彼の血筋もまた村人の秘密につながっていた……。奇想天外なストーリーの展開を示す表題作他、多元宇宙テーマの「二都物語」等を収めた半村良の傑作短篇集
となりの宇宙人
真夜中、安アパートの裏庭に異常な衝撃を起こし、UFOが不時着した! 中からはい出てきたのは迷子の宇宙人宙(チュー)さん。彼をマスコミ攻勢から守り、一緒に遭難した宇宙人仲間の救出に一致団結して協力する人々との、心暖まる宇宙的交流を描く表題作。“地球最後の日がきても、お前だけは助けてやろう”という悪魔の囁きにすがったために、とてつもなく高い代償を払わなければならなかった人類の悲劇「悪魔の救済」ほか8編を収録した傑作SF短編集。
半村良
1933年生まれ。『石の血脈』で星雲賞、『産霊山秘録』で泉鏡花賞、『雨やどり』で直木賞、『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞、『かかし長屋』で柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。他に『妖星伝』『戦国自衛隊』等著書多数。
【状態】
経年劣化により傷み焼けヨレは御座いますが、全体的には概ね良好です。