今回、マイオークションで出品されているサンスイの部品などを譲って頂いた方に無理を言って整備して頂きました。
整備も他のオークションにある自分流の素人整備とは違いサンスイに従事されたプロの方によるものですので、今後も安心してお使い頂けると思います。世間で騒がれている中古車販売業者と全く同じな素人修理業者とは整備された内容が全然違います。
また最近出品されていた同一機種で、コンピュ・トレックの調整方法が出来なくジャンク扱いのものがありましたが録音調整が完全でないとエラーとなるため、この内容からサンスイ製品に精通していないプロとは言えない出品が高額で落札されていました。こちらはサービスマニュアルなどの資料をもとに調整していますので、その様な事がありません。もちろん完全動作品ですので、高値となるのは当たり前です。その点はご理解頂ければと思います。
ちなみに整備した内容をお知らせ致します。ピンチローラーおよびキヤプスタンとホイール間のベルトを新品交換、テープスピードやヘッドアンプ電圧、ヘッドのアジマスや再生レベル高域イコイザー、録音バイアス周波数、録音レベルや総合周波数、再生バイアストラップ、コンピュ-トレックのバイアスと録音レベルや録音イコライザー、ピークレベルメーターの調整および確認、電源基板類の再ハンダ付けと各電源回路の出力電圧確認などで、サンスイで発行されているサービスマニュアルと製品トラブル対処マニュアルの2種類をもとに作業を行ったとの事です。もちろん、他のヤフオク出品者は製品トラブル対処マニュアルが無いため絶対に行う事が出来ない特別な整備となります。こちらを現在のサンスイの修理専門部署で行うとなると対応可能でしたら5~6万円はするとの事です。ただピンチローラーなどの部品が無いので修理対応不能と言われる可能性が高いとの事です。今回は、この様な高度な整備を行っております。
年数が経過している割にはきれいな状態です。もちろん整備して頂いていますので動作品となります。
下記にもありますが、サンスイで歴代のカセットデッキでは最高級のスペックで機能も録音時のテープ特性を充分に発揮出来て今の時代の音質と同様の状態にするコンピュ-トレックなど、大変贅沢な仕様でもあります。
また録再ヘッドや消去ヘッドについても使用頻度が大変少なく摩耗も感じられなく、アウトプットレベルおよびレックレベルともにガリ音も出ておらずストレスは感じられません。
外観ですが軽度のキズなどはあるものの、40年前の商品としてはきれいな状態です。
付属品は取扱説明書があります。
発送は、ゆうパック送料着払いで行います。
商品の特性上、返品や返金および苦情は無しでお願い致します。
D-970解説
コンピュ・トレックやドルビーCなどの技術が投入された3ヘッドカセットデッキ。
1つ1つ微妙に異なるテープ特性に合わせて理想的な条件で録音/再生を行うため、COMPU-TREC機能を搭載しています。
テープセレクトボタンでテープポジション(ノーマル、クローム、メタル)を選び、3種のテスト信号を媒介にして最適録音に欠かせないバイアス、基準録音レベル、イコライザー特性の3つの要素を専用コンピューターが自動的に調整、記憶、設定します。
設定の様子はLEDピークレベルメーターに表示され、ビジュアルでも確認が可能です。また、テープセレクターのセットミスなどによってコンピューターが調整不能と判断した場合はCOMPU-TREC表示が点滅してエラーを知らせます。
調整時間はおよそ5秒で、テープは調整開始部分の直前まで巻き戻されます。
変調ノイズを抑えるためメカニズム部にアドバンスドSASFを採用しています。
テープが回り始めると、テープがメカやヘッドによってこすられるため微妙な伸び縮みを起こし、非常に周波数の高い縦振動(変調ノイズ)が発生します。
アドバンスドSASF(アクティブ・スプレープフィルター)では、弾性ベルトによってキャプスタンに連動して回転するスクレープフィルターがテープの微細な振動をキャンセルするという構造になっています。スクレープフィルターはキャプスタンと同径のフライホイールでテープ走行速度と一致して回転しているためより安定した効果が得られます。さらに、テープテンション検出アームを用いたテンションサーボを併用することで、テープテンションを一定に保つと同時にSASFローラーへの接触を安定化させています。
このアドバンスドSASFにより10dB以上もの変調ノイズの低減を実現しています。
アンプ回路にはダイアモンド差動回路を採用しており、過渡的な入力信号に対しても十分な電流余裕を得ることで高音質化を図っています。さらに、アンプ、メカニズム、コンピューターのそれぞれを独立巻線の専用電源とし±2電源ドライブ・DC構成で固めることで本格的なアンプ回路を形成し、音質向上を図ってます。
ノイズリダクションシステムとして録音と再生のそれぞれにドルビーCを搭載しており、ドルビーONでも同時モニターが可能です。
さらに、ドルビーB/C専用に新開発された専用ICや±2電源DCアンプ構成など、ノイズリダクション効果がハイクオリティで得られるための工夫がされています。
ヘッド部は磁気特性の優れたハイBsフェライトを素材に使用しており、ギャップ長を最適に設定しています。そして、録音ヘッドと再生ヘッドをできるだけ近づけたクロースギャップ・コンビネーション構造とし、位相特性に優れ解像力の高い3ヘッドシステムを構成しています。
ヘッド間隔が狭いため2ヘッド機並の最適なヘッドタッチが得られ、テープモニタースイッチを切り替えた時の信号遅れも減少しています。
3ヘッドして無では、録音レベル設定の時にRECポーズにするとテープモニタースイッチをSOURCEに切替えなければならず、さらにポーズを解除、録音を開始し、同時モニターしたい場合はTAPEへの切替が必要でした。
D-970ではハンドオフモニター機能を搭載しており、テープモニタースイッチがTAPEになっていても録音ポーズ時には自動的にSOURCEに切り替わるため、ポーズ状態でも音が途絶えません。
キャプスタンモーターにはコアレス型FGサーボモーターを採用しており、ダイレクトドライブ方式でスムーズなテープ走行を実現しています。また、キャプスタン軸はマイクログレイン加工が施されており、キャプスタンとピンチローラー間の不要なスリップを激減しています。
デュアルモード電子カウンターを採用しており、4桁電子カウンターをリアルタイム・カウンターに切り替えることができます。
リアルタイム時は電源周波数分周によるタイムベースでストップウォッチのようにふん秒単位で時間を表示できます。この方式ではリール軸の回転数を検出するシステムで見られるテープ厚のバラツキによる誤差がありません。
カウンターはデュアル・エッモリーやリピートなどの他機能もサポートしています。
好きな2点間をメモリーして再生するデュアル・メモリー・リピート機能を搭載しています。
最初の位置でカウンターをリセットし、ストップさせたい位置でメモリーさせることで、その2点間をリピートプレイできます。
4秒間の無音スペースを作るオートRECミュート機能を搭載しています。
リードテープ部分を送るテープリードイン機能を搭載しています。
タイマー録音/再生機能を搭載しています。
12ドットLEDピークレベルメーターを搭載しています。
出力レベルボリュームを搭載しています。
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
ヘッド | 録音&再生:フェライト・コンビネーションヘッド 消去:ダブルギャップ・フェライトヘッド |
モーター | キャプスタン用:FGサーボDDコアレスモーター リール用:DCモーター |
ワウ・フラッター | 0.025%以内(WRMS) ±0.05%(W.peak、EIAJ) |
早巻時間 | 約80秒(C-60) |
周波数特性(-20VU) | メタルテープ:20Hz~23kHz(30Hz~22kHz ±3dB) CrO2:20Hz~22kHz(30Hz~21kHz ±3dB) LH:20Hz~19kHz(30Hz~18kHz ±3dB) |
SN比(録再、1kHz、信号レベル 3% 3次高調波歪、メタルテープ) | ドルビーoff:61dB以上 ドルビーB:5kHz以上で10dB改善 ドルビーC:1kHz以上で20dB改善 |
入力感度/インピーダンス (1kHz、0VU) | Mic:0.4mV/200Ω~5kΩ Line:70mV/47kΩ |
出力レベル(1kHz、0VU) | Line:350mV/47kΩ ヘッドホン:200mV/8Ω |
消費電力 | 35W |
外形寸法 | 幅430x高さ111x奥行324mm |
重量 | 7.1kg |
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11/10から11/11までの期間限定で大幅値引きを実施致します。今回限りで今後、大幅値引きは行いませんので是非この機会にご入札頂ければと思います。